英語のライティング mini講座21 Could、Should、Wouldの便利な使い方まとめ

英語のライティング mini講座21 Could、Should、Wouldの便利な使い方まとめ

こんにちは!

翻訳業をしているよっしーです。

今日の英語のライティングのminiレッスンではcould、would、shouldについて触れてみようと思います。

大体の使い分けは理解されているかと思います。

今回はその基本的な使い方というより、微妙な意味やニュアンスの違いなどを中心にまとめています。

英語学習の参考になれば幸いです。

目次

Couldはこんな時に使う

まず最初にcouldの使い方についてです。

couldは断定を避け、物事をあいまいにできるので結構便利な単語だと思っています。

日本人はcouldの持つ性格と相性が良いように感じるのです。

日常英会話やライティングにどんどんcouldを取り入れてみてくださいね!

Couldは過去の能力に関すること

couldとその否定形のcouldn’tはcanとcan’tの過去形ですね。

ご存じの様に単に現在でも未来でもない、過去にできた、という意味で使用します。

When I was a teenager, I could stay up all night.

I could finish my work at 10 pm last night.

Yesterday, I couldn’t sleep at all.

これらは簡単なので説明は割愛します。

Couldは未来の可能性に言及する時に使う

過去の次は未来です。

couldは過去だけでなく未来の話に対しても使える独特な助動詞なのです。

未来の話、といっても「未来の可能性」に限定されます。

会話文の例題で確認してみましょう。

A: Do you have any ideas to make it more impressive?

B: Yes, I do. I could use more bright colors on the item.

A: OK, then, do you think you can finish by tomorrow?

B: Yes, I could do that.

英語に慣れていない人はI couldを使わずI can do thatと言ってしまうかもしれません。

I canでももちろん間違いではありませんが、canは可能性というよりは以下の例文の様に実力または実現性ほぼ100%の事実を述べる時に使います。

I can play tennis.

I can speak English.

I can make it.

先のcouldの例文の様に「今よりもっと良くなるようにやってみるよ」「明日までにできるよ」という未来の可能性を表現したい時にはできればcanではなくcouldを使いたいです。

✅ could には「will try】のニュアンスが含まれ、実現の可能性100%の断言ではありません。

ニュアンス的にはcouldには「できなかったらごめんね」という要素が何気に含まれているのです。

便利でしょ?

Yes, I canと断言してしまって出来なかった場合には言い訳が大変ですからね。

Couldは丁寧な依頼に使う

このcouldの使い方はお馴染みですね。

Could you please pass me the salt?

Could you turn the music down?

Could you wait a moment, please?

couldだけでも十分丁寧ですが、更に丁寧に頼み事をしたい時にはpleaseを付けると良いでしょう。

pleaseの位置は動詞の前でも最後尾でも丁寧度は変わりません。

Wouldはこう使う

could、would、shouldの3つの中で一番多様性のある単語であると言えます。

レストランでI would like to order〜でしかwouldを使ったことがない、と言う方はこの機会に様々なwouldの使い方を覚えておきましょう。

ライティングにおいても日常英会話においてもwouldを使いこなせるようになると英語の世界が広がりますよ〜。

Would:比較してどちらか一方を好むwould rather

I would rather〜という表現は英語に慣れている方なら一度は使ったことがあることでしょう。

「できれば〜したい(したくない)」という意味など、下記の意味合いを出したい時に使います。

  • できれば〜したい
  • できれば〜したくない
  • 〜しておけば良かった
  • 〜しなければ良かった
  • できれば(誰かに)〜して欲しい
  • (誰かに)〜しないで欲しかった

便利に使えそうですが、実は時制がちょっとややこしいのでまとめておきます。

主語が含まれる節がひとつか2つかで時制が変わる

would ratherは自分が〜したいのか、誰かに〜して欲しいのかで時制が変わるので注意が必要です。

① 節がひとつの場合:would rather + 現在形

I would rather stay at home than go out for dinner tonight.

I would rather not go out for dinner tonight.

※ I would not ratherとしない様に気をつけましょう!

この様に主語が含まれる節がひとつの場合は現在形です。

② 異なる2人の主語で構成される2節の場合:would rather + 過去形

I would rather he stayed at home tonight.

今夜は彼には家にいて欲しい。

I would rather he didn’t go out tonight.

今夜彼には出かけて欲しくない。

異なる主語を含む2節で構成されるセンテンスの場合、未来のことを言っているにも関わらず動詞が過去形になります。

よって、否定形であればdidn’t などの過去時制に使う助動詞が使われることになります。

例題の様にwould ratherは同じ今夜のことを話しているのに節の数で時制が変わることを覚えておきましょう。

過去の出来事に言及するwould rather

「〜しなければ良かった」「(誰かに)〜して欲しくなかった」と言った様に過去の出来事を後悔したり、過去の出来事において違う結果を望む気持ちを表現する方法のひとつです。

例題で確認してみましょう。

I would rather have spent the whole money on the trip.

全額旅行に使えば良かった・・・(事実:The whole money wasn’t spent on the trip)

I would rather have watched the game at the ballpark than on TV.

テレビじゃなくて球場で試合見れば良かった・・・(事実:I watched the game on TV.)

I would rather she hadn’t visited me last Sunday.

先週の日曜、できれば彼女に来て欲しくなかった・・・(事実:She visited me last Sunday.)

《ポイント》過去の出来事に言及する場合のwould rather
  • 自分が〜しておけばよかった、などの意で主語を含む節が1つの場合:現在分詞形
  • (誰か)に〜して欲しくなかった、など異なる主語の2節の:過去分詞形
  • would ratherを使ったセンテンスで2節目に未来形は使いません。

Would ratherの文法上の注意点

would ratherは使いこなせるととても便利なのですが、時制に気をつけて使わないと読み手や聞き手はいつのことを言っているのか分からず混乱します。

文法にも注意が必要です。

would ratherの後の動詞にtoを入れたり、動詞にingを付けて使うことはできません

日本人の翻訳で間違えて使っている文章を時々見かけます。

注意しましょう!

❌ I would rather to go.

❌ I would rather going.

Wouldは非現実的なことや実際にはかなうことが厳しい希望や期待を表現できる

実際にはかなう可能性の低い希望や期待、「もし〜だったら」と言いたい時はwould一択です。

If I were a prime minister of Japan, I would make a lot of changes of laws.

If there were no cars, there wouldn’t be so much air pollution in the world today.

I would be able to make tons of money if I had four hands.

Could、Should、Wouldの便利な使い方まとめ

shouldはよく使うけどcouldやwouldは時制の一致以外ではあまり使わない、という方も多いのでは?

実は英語圏ではcouldやwouldの方が日常英会話や英文においてshouldより使用頻度はずっと高いのです。

この2つの助動詞を使いこなせるとかなり豊かな英語表現ができるようになりますよ。

would ratherはちょっとややこしいですが、時制に気をつけながらこの機会にぜひマスターしておきましょう。

お疲れ様でした!

See ya next time!


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