英語のライティング mini講座⑱ because、as、sinceの使い分け

英語のライティング mini講座⑱ because、as、sinceの使い分け

こんにちは!

翻訳業をしているよっしーです。

日本語を学んでいる方の多くは日本語は微妙な表現が多くて難しい、と言います。

英語だって結構微妙な表現があるよな〜と感じますけどね〜。

今日のmini講座ではチョイスを間違っても多分意味は通じる3つの単語(because、 as 、since)の使い方を比較してみたいと思います。

微妙な違いの理解の積み重ねは英語力アップにつながりますよ!

目次

理由を述べる時に使う接続詞(because、 as、since)

「〜なので」「〜だから」という意味で思いつく英単語はbecause、 as、sinceの3つではないかと思います。

それらの単語は理由を述べるため節の中に使われ、必ず「〜である」という結果を述べる節を伴います

つまり、「〜なので」と「〜である」の2つの節をつなぐ接続詞なので文末に配置することはありません。

みなさんはこの3つの「〜なので」をしっかり区別して使っていますか?

適当に使っている、という方も多いのでは?

実際、英会話の中ではそれほど厳密に区別して使われていないと感じるかもしれません。

しかし、英語のライティングにおいてはしっかりと区別して使う必要があります。

区別が曖昧な方はこの機会に違いを覚えておきましょう。

Because:理由をはっきり伝いたい時

「〜だから」としっかりと相手に理由を説明したい時にはbecauseを使えば間違いないです。

(具体的なケース)

遅刻などの言い訳

相手が結果に納得していない時

特に遅刻を始めとして期限、約束を守れない時などは、自分に非がある訳です。

「なぜ」を相手にしっかり説明して相手を納得させる必要がありますよね?

そんな時は、because一択です。

BecauseのNGな使い方

Becauseは通常2つの節をつなげる接続詞として使います。

特に、英語のライティングにおいては通常1節のみの文章の中でbecauseは使いません

日本語では「〜なので」と理由を述べるだけの1節で終了する文章は珍しくありません。

英語、特にライティングにおいてはbecauseを使う際は99%は2節になります。

翻訳などの際には注意しましょう。

◯ I couldn’t make it because my flight was delayed.

❌ I couldn’t make it. Because my flight was delayed.

下段の様な文章は日本語では口語でも文語でもよく見られる表現です。

英語においても口語においてbecauseを1節の中で使うことはあります。

文語、つまりライティングでも会話文などでは時折使うこともあるかもしれませんが、とても幼稚な文章に見えてしまいます。

繰り返しになりますが、becauseは1節のみの文中では使わない、と覚えておきましょう。

SinceとAs:理由よりも結果に重きをおきたい時

Becauseは理由をとにかく説明したい時に使う、ということは理解していただけたかと思います。

Sinceやasはどうなのでしょう?

実は厳密なことを言わなければ文法的にも意味合いにおいてもこの3語は入れ替えがききます。

ですが、ここでは厳密にして、sinceとasの使い方を学習しますのでbecauseとの違いをしっかり覚えておきましょう。

ポイント
  • sinceとasは理由よりも結果を強調して伝えたい時によく使う
  • asとsinceの違いは丁寧さの度合いだけ
  • 丁寧さの順番:since > as > because
  • 結果と理由の強弱のバランスが難しい時は前後の流れで単語を選ぶ

例文で解説していきます。

I hope Team A has won the final game(結果) as I want to hear a good news tonight.(理由).

「いいニュース聞きたいから」という理由はどちらかというとどうでも良いですよね。

この文章においてチームAが勝つという結果の方が大切な要素かと思います。

カジュアルな文章なのでasを使いました。

Pink diamonds are usually sold with quite high price(結果), since they are rare stones(理由).

最初の例文よりは少し堅い話題なのでsinceを使いました。

ただ1つ覚えておいて欲しいことは、2節をつなぐ際にsinceの前に必ずカンマを入れるということです。

Asやbecauseの場合、カンマは不要です。

理由も結果も同等に重要な要素のケース

明確に理由よりも結果が重要と言えないケースもありますよね?

Peter decided to go to college in London(結果), since he knew his parents wished(理由).

ピーターがロンドンの大学に行くと決めた結果、彼は両親がそれを望んでいたことを知っていたからという理由、両方とも文章構成において大切な要素に思えます。

結果と理由、どちらが重要かこの一文だけでは判断が難しいですし、正直なところbecauseでも不自然さは感じません。

結果も理由も同等程度に重要な2節の文章に使用する接続詞はbecause、as、sinceどれを使っても自然な場合もあります。

Sinceかasか悩んだら

この2語はどれくらいの丁寧さ、フォーマル感を出したいかで選んで良いかと思います。

もうひとつのポイントは・・・

Sinceは時間の流れを印象付けたい時に選ぶと文章全体によりまとまり感が出ます。

例題の場合、両親の願いを知ってからピーターが悩んだ末に決めた、という様な流れです。

前後の文章からより適切と思われる単語を選んでください。

文頭に持ってくる場合のカンマ

これまでは理由を2節目に持ってくる例文で解説しましたが、1節目の文頭にsince、 asを配置することもできます。

Since I am very tired, I decided to cancel my appointment at 4 pm.

As I am very tired, I decided to cancel my appointment at 4 pm.

この様にSinceとasは文頭に配置し理由を述べることができます。

そして、その際には必ずその節の終わりにカンマを入れます。

しかし、英語のライティングにおいてbecauseを文頭に配置することは通常ありません

文法的にはbecauseを文頭に配置することは間違っていないのですが、プロのライターの常であり、そう覚えておくしかありません。

Becauseしか使えない場合

ここまではbecause、as、sinceは主に「理由」と「結果」のどちらが重要な要素かによって使い分けるということを学習してきましたね。

この章ではbecauseしか使えない場合について例題をもとに解説します。

「~だから~なの?」という結果+理由の疑問文ではbecauseのみ使います

通常、このような疑問文ではbecauseをsinceやasに置き換えることはできず、カンマで節を区切ることもしません。

例題をいくつか挙げます。

Are you so mad at him because he ate your cookies?

Were you late because you missed the train?

Do you want to change the course because you found it too difficult?

My Favorite Coffee 銀座・十一房珈琲店

My Favorite Coffee 銀座・十一房珈琲店

今日のライティングmini講座はいかがでしたか?

ちょっと混乱した、、と言う方は以下のポイントだけでも覚えておいてくださいね!

Sinceを使うかasにするかはとらえ方や感性の違いによって変わるとも言えます。

  • 理由を強調したい時はbecause
  • ライティングの時は特にbecause vs as/sinceを区別する
  • 理由も結果も同程度に重要の時はasかsinceが無難

特にライティングにおいてはbecause vs as/sinceはしっかり区別した書き方が求められます

さて、今日のmini講座はこの辺で。

そして、今日の a cup of coffee は銀座一丁目にある十一房珈琲店です。

落ち着いた雰囲気でゆっくり一杯のコーヒーを楽しみたい時に足が向いてしまうコーヒー屋さんです。

カウンター席からはネルドリップで丁寧にコーヒーを抽出する様子が見えますよ。

Wi-Fiや食事系フード、ありません。

お支払いは現金のみです~。

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十一房珈琲店

住所:〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目2−19 藤間ビル 1F

TEL: 03-3564-3176

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See ya next time!


Tokyo Coffee