英語のライティング mini講座 ⑩  余計な単語を足さない – 2

英語のライティング mini講座 ⑩  余計な単語を足さない - 2

こんにちは!

翻訳業をしているよっしーです。

前回に引き続き、日本人は英文を書く際に「余計な単語を足したがる」癖がある、というテーマに沿ってmini講座を進めていきたいと思います。

見映えを気にして意味の無い装飾単語を羅列しているだけの文章はプロにはすぐ見破られます。素人は早々にあなたの文章から離脱していくでしょう。

せっかく苦労して英文を書くのですからできるだけ多くの人に喜んで読んでもらいたいですよね。

あなたの英文に不要な語句は並んでいませんか?

英語のライティングには余計な単語を「足さない」だけでなく、どれだけ「省けるか」くらいの勢いで臨んでみてください。

目次

日本人が好きな書き方 ①:the fact that

なぜか日本人は「the fact that」を文中に使いたがるようです。

  • 単語数を増やせる
  • つなぎに便利
  • かっこよく見える、という妄想

日本人がthe fact that~という構文を作りたがるのにはこの様な理由があるのではないかと思われます。

the fact thatは、代わりに接続詞やもっと簡単な単語に置き換えられる場合がほとんどです。

例題でいかにthe fact thatが無駄に文中に使用されているのか確認してみましょう。

because や as(~なので)で置き換えられる

みんな知ってる理由を表す単語「because」の代わりにthe fact thatがしばしば使われています

かっこつけようとしているとしか思えません(笑)

例 ①)because

(修正前)
I like the fact that he is one of the intelligent people in our team.

修正後
I like him because he is one of the intelligent people in our team.

よくよく考えてみると「彼が頭が良い人である、という事実が好き」という日本語自体がややおかしい気もしますが、よく聞く表現でもあります。

「○○っていう事実が好き」

「○○ってことが好きなんだよね〜」

みたいな表現、日常的にしていますよね?

ただ、英語では非常にまどろっこしく感じますし、日本人以外にはこういった感性自体が備わっていません。

英文にthe fact that~を使ってしまったら、becauseで代用できるかどうか今一度日本語で意味を考えてみましょう。

✅ becauseで言い換えられるthe fact that~は外国人に通じにくい英語表現の代表

例 ②)as

becauseと似ていますが、asで済むところをthe fact thatを使っている文章にも良く出会います。

(修正前)
Due to the fact that it rained quite a lot last night, there were serious damages in the field.

修正後
There were serious damages in the field as it rained a lot last night.

Due to the fact that~は日本人がホントによく使います。

マジ、その癖やめましょう。

✅ Due to the fact thatは要らない語句の代表、と覚えておきましょう!

although(~だけれども)で置き換えられる

becauseの次にthe fact thatに代用されてしまっているのがalthough(または、though)です。

例題で確認してみましょう。

(修正前)
In spite of the fact that he was fired last week, he still shows up every morning.

修正後
Although he was fired last week, he still shows up every morning.

「~といった事実にもかかわらず」という日本語をニュースなどでよく耳にしますよね?

そのまま英文(in spite of the fact that)にしても、もなんとなく親しみがあって使いやすいから使ってしまうのだと思います。

でも、まどろっこしく見えるだけです。

In spite of the fact thatの代わりにalthoughを使いましょう!

※「though」は「although」よりもややカジュアルなのでニュース、新聞記事、専門書、解説文などはalthoughを使いましょう。

別の単語に言い換えられる場合

the fact that~と長々と書く代わりに他の単語に言い換える、という方法もあります。

その例題を見てみましょう。

(修正前)
My grandfather never forgives my father because of the fact that he didn’t succeed in his business.

修正後
My grandfather never forgives my father because of his failure in his business.

修正後の英文は「成功しない」を「失敗」という単語に置き換えている文章です。

ここまで勉強したあなたは修正前の英文にthe fact thatは不要だな、って気付いているかもしれませんね。

✅「~という事実」という和文があっても素直にthe fact that~と即効英訳しないように注意しましょう!

日本人が好きな書き方 ②:who is~とwhich is~

who isとwhich is、そういえば良く使ってるな~と思い当たる方も多いのではありませんか?

これらの単語を使っている理由は何か、今一度考えてみて下さい。

例題でwho isやwhich isが本当に必要かどうか確認してみましょう。

who isが不要の例

英文に不要なwho isを使っている例を見てみましょう。

(修正前)
His younger brother, who is a member of the same team, transferred to another.

修正後
His younger brother, a member of the same team, transferred to another.

特に解説は必要ないと思います。

文中で「誰か」を説明する場合、直前のwho isは不要と考えてください。

マジで不要です。

ーーー who isをどうしても使いたい方へ

例えば推理小説の中で効果的に使える場面はあるかもしれません。

でも、犯人が判明した場面、1冊に1回で十分ですね。

「犯人は・・・実は・・・○○をしていた○○だったのだ」みたいな時ですかね?

✅ who isやwhich isを1つの記事、1冊の本に乱用するととても幼稚な文章に見えてしまいます。

which isが不要の例

who isと同じ様な使われ方をしているのであえて例を挙げることもないのかもしれませんが・・・

which isも文中に日本人が良く使いますね。

(修正前)
I like the purple flower, which is the smallest one in the bouquet.

修正後
I like the purple flower, the smallest in the bouquet.

who is同様にwhich isも不要語の代表です。

にもかかわらず我々日本人や各国の英語翻訳文に乱用されている語句のひとつでもあります。

修正後の文章ではついでにoneも取っちゃいました。

~oneという書き方も日本人は良くしますが大体の場合不要ですし、幼稚っぽく見えます。

口語でよく使うのでそのままライティングに使ってしまっているため、と思われます。

まとめ:肯定形で書くと短く済ませられる

以前のmini講座で否定形はあまり好まれない、というお話をしました。

〈参考記事〉↓↓

以前のレッスンの繰り返しになりますが、文章をなるべる「肯定形」で仕上げるように心がけてみてください。

肯定形は読み手も分かりやすいですし、何より、今日のテーマである余計な単語を足さずに済みます。

肯定形にするだけで簡潔で分かりやすい文章になります。

(否定形を使った文)
It’s not like that I don’t like the fact he is not punctual.

(肯定形を使った文)
I may mind his laziness.

上記の否定形の例はトリプル否定で、しかもthe fact thatも入れ込んだ極端な例ですが、とても分かりにくいですよね?

人間は肯定形の方が理解しやすい脳になっていますので、英文作成は肯定形を意識してみましょう。

✅ 英文のライティングのコツは「簡潔」と「肯定形」です。

My Favorite Coffee 【フライパンロースト】

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おつかれさまでした!

最後に書いた「簡潔」な文を「肯定形」で書くことを心がけるだけで仕上がりが随分変わってくるので試してみて下さいね~

さて、今日のコーヒーは生豆をフライパンで炒ったコーヒー豆です。

ネットにやり方が載っていたので挑戦してみました。

正直なところ、30分くらいフライパンや豆を動かし続けなければならないし、色むらできるし、楽ではなかったです。

けど、コーヒーのいい香りに包まれてしばらく幸せな時間が過ごせますよ。

やってみる価値はあると思います。

試してみてくださいね〜

See ya next time!



三軒茶屋珈琲 redclover