こんにちは!
翻訳業をしているよっしーです。
英会話に苦労していた頃、3つの基本動詞であるgo、comeそしてmakeを使いこなすことでかなり楽になったことを記憶しています。
今回はその中から使い方を混同しがちの下記4つのmakeの熟語について違いの要点をまとめました。
- made from
- made with
- made of
- made out of
この4つの熟語は全て「〜でできている」というような和訳にすることができますね。
同じ意味なのになぜわざわざ前置詞を変えるのでしょう?
1個にしてくれればいいのに〜と思ってしまいます。
しかし、それぞれ違う前置詞を使う意味があります。
今まで何となく使っていた前置詞の違いをこの機会にしっかり理解しておきましょう。
違いを意識したライティングに役立ちますように!
目次
Made from
〜でできている、その物が工場などで加工製造されている場合にmade fromを使います。
made fromを使う時は、その原材料が加工後には原型をとどめていない場合がほとんどです。
例題で確認してみましょう。
● Paper is made from wood.
● Plastic is made from oil.
● Walls in this building are made from fiberglass.
これらの例の様に加工製造された製品は原材料の原型をとどめていません。
Made with
主に食品や料理などの材料を述べる際に使うのがmade withです。
made fromと混同しない様に注意しましょう。
原型をとどめている、いないに関わらず食べ物関係ならほぼmade withと覚えておくと良いでしょう。
● This cookies are made with soy bean powder.
● This dish is made with chicken, onions and some herbs.
● Is ramen noodle made with wheat flour?
Made of
何でできているかというその原材料そのものやその質に焦点を当てたい時に使うのがmade ofです。
「金属ならその金属の種類は何か」
「木なら何の木なのか」
仕上がった製品そのものよりも、その原材料をより明確に特定したい時です。
会話の中ではmade ofの代わりにmade fromやmade withを使っても違和感を感じないかもしれません。
しかし、ライティングの際にはしっかりした区別をする癖をつけましょう。
このテーブルは何でできているの?と聞かれた時に
「木です」と答えるのはあまりに間抜けな返答の仕方ですよね?
「ひのきです」と「何の木」なのかを明確に答える様な時にmade ofを使います。
● This table is made of Japanese sypress.
● He gave me a pair of earrings made of platinum on my birthday.
● We sell T-shirts made of organic cotton.
Made out of
madeを使った「〜でできている」「〜から作られている」の熟語のなかで最も使用頻度が低いのがmade out ofかもしれません。
made out ofは何かから何か別のものに形を変えている場合にのみ使う熟語です。
例題で見ると分かりやすいかもしれません。
● Her bag is made out of plastic bottles.
● All of the funitures are made out of cardbords.
● The soil in the garden is mainly made out of used glass bottles.
正直なところmade withやmade ofを使っても違和感や文法的な間違いはないですし、意味も普通に通じます。
それなのになぜあえてmade out ofを使うのでしょうか?
それは・・・
意外性を強調したい時にmade out of使うと有効なのです。
「そんな原材料からできているなんて!」
「そんな使い方があるんだ!」
と読み手や聞き手を驚かせたいと思ったらmade out ofを使ってみてくださいね。
まとめ
● made from
● made with
● made of
● made out of
冒頭で違う前置詞を使う意味がある、と書きましたが、実際はネイティブでも違いを理解できていない人も多くいます。
それは口語であればどれをつかってもさほど違和感を感じないためです。
しかし、ライティングにおいてはこの4つをしっかり区別して使うことで読み手に的確に文章の意味や意図を伝えることができます。
あいまいにできることでもしっかり区別して書くことは英語のライティングにおいてとても大切なポイントです。

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