英語のライティング mini講座 ⑧ 否定形の効果的使用法

英語のライティング mini講座 ⑧ 否定形の効果的使用法

こんにちは!

翻訳業をしているよっしーです。

前回は否定形が曖昧な表現に使われているということについて解説しました。

ちょっと否定形の地位を下げてしまったかな?

ということで、今回は否定形の株を上げるような内容にしてみようと思いました。

本記事では否定形の有効な使い方についていくつか解説しています。

目次

「not」以外の否定形がより強い否定になる

否定形の文章は通常はnotを使って作成しますよね。

より強く否定の意を示したい英文ではnot以外の否定語を使ってみましょう。

  • never
  • nowhere
  • nobody
  • nothing

これらがnot以外の否定語の例で、文章中にnotの代わりに使用することでより強い否定表現にすることができます。

どれも知っている単語かと思いますが、英文作成の際、日本人は意外と使っていません。

では、例文で比較して否定の度合いを見てみましょう。

例題 1)not vs never

  1. I didn’t know he was so lazy until I worked with him.
  2. I never knew he was so lazy until I worked with him.

≪和訳例≫

  1. 彼と一緒に働くまでそんなにいい加減な人だとは思わなかった。
  2. 一緒に働いて初めて彼がとてもいい加減な人だと分かった。

1と2はほとんど同じ意味ですが、neverを使った2の方が否定の意味が強くなります

※ 英文が否定形だからと言って和訳も否定形にする必要はありません。

2の和訳例の様に肯定形の訳にした方がかえって否定感が強く表現できる場合もあります。

否定を強調したい場合はneverを効率的に使ってみてください。

例題 2)not vs nowhere

  1. There are not any places better than my hometown.
  2. Nowhere else is better than my hometown.

≪和訳例≫

  1. 故郷よりいいところはない。
  2. 故郷よりいいところなんて他にどこにもない。

この例においても、notを使わずnowhereを使った2の表現の方が故郷愛を強く感じませんか?

和訳例は微妙な違いかもしれませんが、肯定文にして「故郷は自分にとって最高の場所だ」と訳しても良いかと思います。

そう訳せるのはnowhereを使った2の文の方がより適しているかなと思います。

否定形と肯定系の対比で文章に「強さ」を出す

さて、次に否定形と肯定形を対比する使い方をすることで文章に「力強さ」を出してみましょう。

文章に力強さがあると読み手の印象に残りやすいです。

英語の小説などではよく取り入れられる技法なので覚えておくと便利です。

対比のポイント
  • 否定形を先に持ってくる
  • 強調したい内容や事柄は後半にもってくる

対比をして1文にまとめる工夫をする

下記の「2つの文章を並べる書き方」と、「ひとつの文にまとめる書き方」を比べてみてください。

① Her acting was good. But I am impressed with your voice more.

彼女の演技は良かったよ。でも君の声はもっと印象に残ったよ。

② Not that I didn’t like her acting, your voice was more impressive to me in the play.

彼女の演技が好みじゃなかった、と言うよりは君の声の方がもっと印象的だったんだ。

《解説》

①の様に2つのことを言いたい場合、2つの肯定形を並べるよりも②の様に否定形を使ってひとつの文にまとめることでより印象に残る文章にできます。

②の様に否定と肯定を対比させることで「君の声が素敵だった」ことがより読者に伝わると思いませんか?

この技法は2つの事柄を比較してどちらかを強調したい場合に効果的です。

少し脱線しますが・・・児童書などは除いて短文の羅列は幼稚に見えてしまいます

否定形や接続詞などを効果的に取り入れて文章をつなげる書き方を英語のライティングのコツとして覚えておきましょう。

「肯定+否定」と「否定+肯定」の差

強調したい事柄がある場合、肯定と否定、どちらを先にもってくると効果的なのか比較してみましょう。

① It is flavorful, but there aren’t much spices in the curry.

② Not much of spices in the curry, but it is flavorful.

《解説》

英語ではネガティブ要素を先に言って、後でほめる、みたいなことを口語でよくやります。

その手法はライティングにおいてもしばしば好まれるのです。

②の文のように最初に「スパイスがあまり入っていない」と否定形を使ってネガティブ要素をまず述べています。

そして、「flavorful」だとほめるのです。

先に否定語を使ってネガティブな流れにしておくことで、後に出てくる「flavorful」を余計引き立てます。

この様にちょっとしたことですが、英文のライティングに否定形を効果的に取り入れることで強く、印象深い文章にできますよ。

My Favorite Coffee 【カフェラミル・ラミルブレンド】

My Favorite Coffee 【カフェラミル】

おつかれさまでした!

否定形はネガティブなことだけでなく、文章中で印象付けたい事柄を強調する際に使える、ということが分かっていただけたかと思います。

英文ライティングの際に否定形を効果的に取り入れる工夫をしてみてくださいね!

さて、今日のa cup of coffeeはカフェラミルのラミルブレンド(786円)です。

ラミルブレンドは赤ワインの様なフルボディが特徴的で、酸味と苦味のバランスがとても良いです。

店舗によってメニューに多少違いがありますが、ほぼどの店舗もクラッシックな雰囲気でゆっくりくつろげるところがお気に入りです。

WiFiはドトールのだからドトール系なのかな?知らなかったです~。

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カフェラミル

ホームページ:http://www.cafe-la-mille.com/

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See ya next time!