英語のライティング mini講座 ⑨ 余計な単語を足さない -1

英語のライティング mini講座 ⑨ 余計な単語を足さない -1

こんにちは!

翻訳業をしているよっしーです。

時々このmini講座でも取り上げていますが、英文作成や英訳をする際、無意識に出てしまう「日本人の癖」があります。

日本人ぽくない英文を書くには、日本人の癖を出さない意識がどうしても必要になってくるのです。

今日は文章に「余計なものを付け足す」のが好きな日本人の癖にフォーカスしながらレッスンを進めていきたいと思います。

断捨離なんて言葉がありますね。

自分の書いた英文を見直して断捨離してみませんか?

余計な単語を足さない」というテーマを2回の講座に分けて色々解説したいと思います。

目次

日本人の癖 ①:副詞をとにかく使いたがる

英文を書く時に「副詞」を意識しているでしょうか?

実は日本人が書く文章には副詞がとても多く使われています

その副詞の多くは文章の意味を成すためではありません。

入れた方が「かっこいい」という思い込みや、もう少し文章を長くしたい、という書き手主体の使い方が多い様に思います。

副詞はなるべく少なく、が英語のライティングの基本です。

はっきりとした理由なしに文中に適当に副詞を使うのはやめましょう。

文章を長めにしたいと思うのであれば、副詞の代わりに文章がより詳しくなる単語を付け加えてみる、などひと工夫してみましょう。

いつも言っていることですが、どんな時でも読み手の立場に立って書くことが基本です。

≪入れなくて良い副詞の例≫

無駄に使われている副詞の例をいくつか挙げます。

  • generally
  • relatively
  • regularly
  • truly
  • mostly

例を挙げるとキリが無いですが、良く見かける、良く使う単語ですよね?

これらの副詞を無意識に英文に取り入れていませんか?

副詞を省略してより分かりやすい英文にする

では、例題を挙げて解説していきます。

下記の英文を副詞に意識をおいて読んでみてください。

ややおおげさに副詞を入れ込んでいますが、こういった文章を良く見かけるので参考にしてみてくださいね。

Generally, you may think that students with excellent grades will typically expect to go to college easily.

訳例)一般的に言って、素晴らしい成績の生徒は大学に簡単に入れると思っているのが普通だと考えていると思うかもしれない。

この文の副詞を省いて文章を書き直してみてください。

≪回答と解説≫

You may think that students with excellent grades will expect to go to college without any issues.

Generally, typically, easilyの3つの副詞を省略しました。

easilyをwithout any issuesにしましたが、訳によっては他の語句でも良いと思います。

最初に説明したように、何かを加えたいなら副詞を適当に配置するのではなく、「解説」となるような言葉を追加してみましょう。

この場合、ちょっと皮肉めいた文章ととらえた場合、単にeasilyと言うよりもwithout any issues(何の問題もなく)と言った方が皮肉度が上がりますよね。

こういった感じで、解釈を深めた英訳や英文作成を書くことを心がけると文章に幅が持てます。

皮肉めく必要を感じなければ、この場合、easilyを単に省くだけでも十分かと思います。

日本人の癖 ②:動詞があるのに名詞形を使う

短い文章より長い文章の方がなんとなくプロっぽいと思っていないでしょうか?

英文に限らず和文であっても「なんとなく」文章を長くする癖がある方がいます。

短い文章は「幼稚に見えるんじゃないか?」という心理が働いてしまうためです。

動詞を思い切って使う

動詞1語で書けるのにわざわざ名詞形を使って文章を長くする癖をやめましょう。

動詞の名詞形を使うより動詞だけで仕上げた文章の方がスッキリ、はっきりします。

2つの文章を見比べてみてください。

≪例 ①≫

(修正前)I have a suspicion that he stole the car.

修正後)I suspect that he stole the car.

修正前の文章はsuspectという動詞があるのにわざわざsuspicionという名詞形を持ってきています。

何か意図がある時以外は動詞を使いましょう!

ではなぜ、この様な名詞を使った表現があるのでしょう?

それは主に口語で、”I have…a…suspicion that…”のようにためらいながら話す場合などに使われる場合があるためです。

ライティングでも会話文では名詞形を使うことで有効な場合もありますが、通常は好まれません。

✅ 口語で使う表現がライティングに適しているとは限らない。

≪例 ②≫

もうひとつ例を見てみましょう。

(修正前)I have a feeling that he will not show up on time.

修正後)I don’t think he will show up on time.

修正前の文章ではfeelと言う動詞を知っているにも関わらずfeelingという名詞を使っていますね。

修正後はあえて違う動詞「think」を使って修正してみました。

簡潔で、かつ、文章に強さが出たと思いませんか?

✅ 時に和訳とは違う全く単語で同意語を表現してみると感情を加えることができたり、文章を力強くできたりします。

試してみてくださいね。

まとめ:省くことを恐れずに書くこと

「短く書く」ことを恐れずに、英文を書いてみましょう!

短い文はプロっぽくないかも?と不安になり、ただ文章を少し長くするためについ不要な副詞や名詞形などを使ってしまいがちです。

日本の取扱説明書や医学書、科学雑誌などの専門書などは素人が読むとちんぷんかんぷんですよね?

専門書の単語はもちろん難しいです。

そして、もうひとつの理解できない大きな理由は「文章が無駄に長すぎる」からです。

英語の専門書ももちろん単語自体は難しいですが、難しい内容ほど不要な語句は省かれていて素人にも読みやすいものが多いです。

試しに英語の医学関係の研究結果や記事を読んでみてください。

素人である「読み手」を意識した文章であることが実感できると思います。

医学など難しい内容ほど副詞はほとんど使われておらず、短文で構成されています。

読み手が素人でも理解できるように分かりやすく書いてあるのです。

(単語は調べる必要はありますよ。)

かっこよくできたな~と思う文章は、大体がそう自分が思っているだけです。

自己陶酔型の文章を書くのではなく、読み手にいかに的確に伝えられるか、を考えながら書いてみましょう。

読み手に的確に伝える文章こそプロのライティングだと思いませんか?

次回も「余計な単語を使わない」というテーマについて書きたいと思います。

My Favorite Coffee【沖縄・アリアカラ】

My Favorite Coffee 【沖縄・アリアカラ】

おつかれさまでした!

今日のa cup of coffeeは沖縄県読谷村にあるホテル日航アリビラのラウンジ「アリアカラ」です。

コーヒーは850円です。ホテルのラウンジにしては安いですよね?

しかもおかわりできちゃいます。

ゆったりとした時間が流れる素敵な空間です。

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アリアカラ(ホテル日航アリビラ1F)

住所:〒904-0327 沖縄県中頭郡読谷村儀間600

電話:098-982-9111

公式サイト:https://www.alivila.co.jp/restaurant/ariacara/

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See ya next time!