カナダは世界的にも高い教育水準という理由から世界中から留学生が集まる国です。
近年また更に留学生にカナダ人気が高まっているというのです。
私はアメリカ在住時に数十回に渡り仕事や旅行でカナダを訪れました。
誰と話しても英語の発音が美しくとても聞き取りやすい、という印象です。
英語学習者にとってはなまりのない英語は大きなメリットとなります。
本記事は世界中から英語学習者が集まるカナダの人気の秘密についてまとめています。
目次
カナダが留学先として人気の理由はこれだった!

カナダに世界から英語学習者が集まる理由はどこにあるのでしょう?
この章ではまず滞在先としてのカナダの魅力をまとめています。
学べる英語のレベルが高い
語学留学先はアメリカをはじめとして世界に何カ国もあります。
その中でネイティブスピーカーからしっかり英語を学べる国は限られてきます。
カナダでの語学学校で学べる英語はカナディアン英語となりますが、アメリカ英語にほぼ近い英語と思っていて良いでしょう。
オーストラリアなどのようになまりを強く感じることなく世界で通用する英語を学べます。
英語圏の中では留学費用が安く済む
カナダ留学の魅力のひとつとして費用を抑えることができることがあげられます。
留学する際には学費や滞在費の他、旅費、生活費と様々な費用を頭に入れておく必要があります。
その中で留学先で差が出る費用の代表は滞在費と生活費です。
カナダは物価が他の英語圏留学先に比べると比較的安いため、生活費を抑えることが期待できます。
そして、もちろん場所にもよりますが、ホームステイは月6万円台から、シェアハウスなら4万円台からと、他の英語圏の国に比べて約2円程安いです。一方、一人暮らしのアパートなどは12万円以上はするのでコストを抑えたいのであればカナダはホームステイが断然おすすめです。
カナダは治安が良く住みやすい
2022年度の世界平和度指数ランキングでは日本が10位、11位スイス、12位カナダとなっています。
この3国は毎年この辺りにいます。スコアもあまり差異はないので大体<日本くらいの治安の良さと思っていて良いと思います。(もちろん日本同様に安全度は国内でも地域により違ってきますが。)
世界で最も住みやすい都市をランキング形式で表したThe Global Liveability Indexではカナダのバンクーバーは毎年上位に入っています。ちなみに2022年度は5位でした。
この様な数値から見てもカナダは世界でも治安が良く住みやすい国であるといえるでしょう。
カナダは銃規制が厳しい
カナダでは銃を所持することも違法です。
アメリカの私が住んでいたアメリカ東海岸では夕方のローカルニュースで毎日のように発砲事件のニュースが流れていました。
カナダでは一度も見たことがありませんでした。
日本でも発砲事件はまれですが、カナダでも発砲事件が起こると大きく取り上げられる大ニュースになります。
その位、銃による犯罪はまれであると言えます。
地域による気候の違いを楽しめる
カナダは寒い、曇ってるというイメージがありますか?
カナダは地域により気候がかなり違ってきます。地続きでこんなに違うのかと驚かされます。
温暖で住みやすい地域、四季の美しさを楽しめる地域、日本人には寒すぎる地域などなど・・・。
留学生に人気の地域ごとに簡単に気候の特徴をまとめていますので参考にしてみてください。
バンクーバー
カナダの中でも温暖で最も過ごしやすい地域です。夏の平均気温は24、25度程で湿度が低くとても過ごしやすいです。冬も最低気温がマイナスになることもあまりなく雪はほとんど降りません。バンクーバーの雨季は冬です。
ベストシーズンは4月~10月です。
ビクトリア
バンクーバーと同様、カナダの中で過ごしやすい地域です。夏の最高気温は30度以下がほとんどで空気が乾いているためエアコンを使わなくても平気で過ごせるくらい快適です。冬は雪はほとんど降りませんが、雨が多いです。四季があり自然がとても美しい地域です。
ベストシーズンは3月~9月です。
モントリオール
四季があり、夏と冬のイメージは東京に似ていますが、暑さは東京より若干優しく、寒さはより厳しいと思っていてよいでしょう。年間降水量は東京より少ないのですが、冬は雪が降り積もるため降水量は多くなります。夏は快適で過ごしやすく秋の紅葉は一見の価値があります。
ベストシーズンは5月~9月です。
トロント
夏は暑くなったり湿度が上がりますが30度を超えることはあまりなく快適に過ごせます。一方、冬は最低気温がマイナスの日々が続き厳しい寒さです。4月になってもまだ氷点下の日があるくらいです。防寒対策は10月頃から本格的に必要になります。9月下旬からのメープルの紅葉を是非。
ベストシーズンは6月~9月です。
どこに行っても異文化を楽しめる
カナダは英語とフランス語が公用語ということからも分かる様に移民国家です。
カナダは場所により雰囲気が異なり、まるでヨーロッパにいるかのような街、ニューヨークの様な近代的な街、自然があふれる街、などなど様々です。
英語が通じるフランス語圏(ケベックやモントリオール)への小旅行も楽しめます。
街中を歩いていると、英語、フランス語の他、アラビア語やスペイン語なども聞こえてきます。
移民が多い国のため、留学生が暮らしやすい環境が整っている国と言えます。
これだけ違う文化が入り混じる国で誰もが美しい英語を話す理由はやはり高い教育水準ではないかと思います。
日本食も手に入りやすい
カナダには日本人の移民も一定数います。そのため日本語で書かれたフリーペーパーがおいてあったり、日本食を専門に扱うストアもあります。
更にチェーン展開する大手スーパーでもみそやしょうゆ、豆腐などのごく基本的な日本食は手に入ります。
贅沢を言わなければ日本食が恋しくてホームシックになることは避けられそうです。
長期の留学をする場合には安心ですね。
カナダの語学留学の特徴 – 留学生が学べる環境が整っている

カナダにはなんと500校を超える語学学校があり、大規模な学校から少人数制にこだわる学校まで様々です。
自分の学びたい都市や学校の組み合わせの選択肢が幾通りもできるので、カナダは理想の留学先を見つけやすいという特徴があります。
また、大学付属の語学学校(ESL)も数多くあり、その数はアメリカを上回ります。
最初は私立の語学学校に留学する英語学習者がほとんどですが、カナダは数多くの大学にESLが設けられているため語学学校終了後に大学やコミュにディカレッジに進学する留学生がとても多いです。
私立の語学学校
ほぼどの語学学校も2~4週間ごとに入学日の設定があり、週の授業時間は20時間や30時間などの設定があります。
どの学校も初級から上級まで細かくレベル分けをしていてクリスマス休暇以外、通年で英語を学ぶことができます。
カナダの語学学校は一般クラスの他、TOEFLやケンブリッジ英語検定など英語力を証明する検定コースやインターンシップコースなどがある学校もあり、プログラムが豊富なのが特徴です。
コミュニティカレッジ付属の語学コース(ESL)
主に職業訓練を目的とした教育や4年制大学への編入を目指す方のための2年制の学校です。
主に3つのコースに分かれていますが、留学生(特に英語力が初級レベルの方)は最初はESLに入学することが多いと思います。
- 職業訓練コース
- 4年制大学編入コース
- 語学コース(ESL)
コミュニティカレッジは日本の短大とは性質が異なります。
それではその3つのコースについて説明します。
職業訓練コース
学校により履修できる科目は異なりますが、医療系、設計士、整備士、美容系、調理師などの資格取得するための専門コースが設けられています。
このコースで学ぶ学生は高卒後すぐ、大学を卒業後、社会人などと幅があります。
ある程度英語力がないと入れないのですが、語学学校を修了後にこのコースを取る留学生も多いです。
4年制大学編入コース
4年制大学へ編入をめざすためのカリキュラムになっています。4年生大学の1、2年で学ぶ学習内容になります。
大学受験がうまくいかなかった方、社会人からの学び直しの方、留学生など学生の年齢にも幅があります。
規定の成績を収めることで4年制大学に編入できます。
語学コース(ESL)
英語を母国語としない学生のための英語コースです。
語学学校を修了して更に英語を学びたい方、カナダで大学進学を目指す方などが主に在籍しています。
通常は9月入学で学校やコースにより就学期間は異なります。
大学付属の語学コース(ESL)
ESLは主に英語を母国語としない人がカナダの大学に進学するための準備コースです。
学期制になっており1学期は大学により異なりますが、12~16週間です。
途中入学は不可のため、学期のスタート日に合わせて渡航スケジュールを決めることになります。
他国では初級者は大学付属のESLに入れないことも多いですが、カナダは英語が初級でも入学できます。
ただし、私立の語学学校は英会話が中心ですが、カナダの大学付属のESLを修了するには総合的な英語力が必要です。
英語初級者でも入学できるものの、かなりハードルは高めです。
- 初級者でも会話力、文法力、読解力を習得する必要がある
- 中級者以上は英語でプレゼン、ディスカッション、小論文
- 数学や経済学が必須の学校もある
正直、かなり勉強しないとレッスンについていけません。
カナダは国が教育に力を入れているため、こういった大学付属の語学コースがアメリカなどより断然多いです。
ESLコースを無事終了する頃にはかなりの英語力が期待できます。
付属の大学生と同じ学生証がもらえる
大学付属のESLの学生は正式には語学留学生ではあるのですが、付属の大学生と同じ学生証がもらえます。
大学の施設やサークルなどにも参加が可能で公共機関や映画館での学割料金で利用できる、現地の大学生と知り合えるなど利点があります。
まとめ:カナダ留学は英語学習者には最強だった!

カナダは海、山、湖などダイナミックで美しい自然を満喫できます。
雄大な自然や快適な住環境はカナダの魅力です。
そして何より英語学習環境という点でカナダへの留学が最強です!
海外での大学進学や就職を見据えた語学留学
- 海外の大学に行きたい
- 海外で仕事をしたい
- 海外で仕事の資格を取りたい
カナダは英語を学習したいと考えている人に対してのサポートが他の留学目的地よりも充実している印象です。
移民大国ということもあり、語学学校終了後も留学生がカナダの大学に進学できるようなシステムがあり、更にはカナダでの就職という道を開いています。
英語力をつけて海外の大学に進学をしたり海外で仕事をしたいという目標のある人はカナダは留学先としてはイチオシです。
カナダ留学に向いている人
- ネイティブ英語を学びたいがコストは抑えたい
- 英語力をしっかりつけたい
- 治安が良く暮らしやすい環境下で学びたい
- 海外の大学に進学を考えている
この4つは多くの留学希望者が考えている理想的な留学先です。カナダはこの全てにあてはまりまる理想的な留学先です。
特に「安全な環境で英語力をしっかりつけたい」という方には、高い教育水準のもと設立されたカナダの語学学校は特におすすめですよ。
《参考記事:国別の比較記事はこちらから↓↓》
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