「アメリカで働く」をテーマに自身の経験を元にして記事をアップしています。
日本で普通の会社員をしていたのですが、乏しい英語力とともに急に渡米することに・・・
英文科卒でも海外で学んだ経験は3ヶ月の短期留学のみです。
さて、今回のお話はハワイ州のマッサージセラピストの資格を取得した時のお話です。
私の当時の英語レベル(自己評価)
リスニング ★★★★(ビジネス英語のスピードに慣れてきた)
スピーキング★★★(ビジネスレベルとしてはまだまだ)
ライティング★★★★(簡易なビジネス書類なら書けるようになった)
リーディング★★★★(辞書を使えば専門書以外はまあまあ読めた)
目次
ハワイで何か資格を取りたかった

ハワイに引っ越してきて物価の高さと給料の低さを実感しました。
日本では本当にごく普通の会社員でしたしが、東京であっても普通の暮らしができていました。
ハワイでは普通の会社員では普通の暮らしができない、と感じました。
漠然とした金銭面での不安から何かスキルを身につけようと思い始めました。
私でも取れる資格はないか、と探し始めたのです。
医療系で探してみた
医療従事者として働くことには漠然としたあこがれがありました。
文系頭の私でも何か医療系資格取れないかな〜?
まず絶対無理そうな医師、看護師、○○技師系は選択肢から排除しました。
鍼灸師なんてどうかな?
個人的な印象ですが、アメリカでは日本より数多くの鍼灸院が存在します。
中国人などのアジア系だけでなく白人のセラピストも多いです。
州により規定は多少の差がありますが、だいたいの州で3年間学校に行く必要があり、その費用は約500万円。
資格を取るまで最低3年かかること、費用面から難しいと判断しました。
働きながら学校に通いたかった
次に昼間働きながら取れそうな資格はないか?という考えのもと模索しました。
そこで思いついたのがマッサージの資格です。
観光客の多いハワイ州は常にマッサージセラピスト募集の広告を目にします。
「もし会社をクビになってもマッサージライセンスがあれば生きていけるかも?」と単純な思いつきです。
6ヶ月でマッサージライセンスが取れそうな夜間プログラムのある学校に通うことにしました。
マッサージセラピストの資格が取れる学校に通う

日本では資格がなくともトレーニングを受ければ(受けなくても?)マッサージ行為をすることができますよね?
アメリカではマッサージセラピストの資格無しにはマッサージ、またはそれに準ずる行為はできません。
更に言うとアメリカではひとの体に触れる職業は全て資格が必要、と思っていて間違いないです。
必須項目及び履修時間
ハワイ州では資格試験を受けるためには州からの認可のある学校、または施設で6ヶ月以上、570時間以上の履修が必須とされています。
以下が570時間の内訳です。
- 50時間:解剖学など人体の仕組みの基礎を理解するための授業
- 100時間:基本的なマッサージの手順や、技術、州の法律や衛生面に関することなど授業
- 420時間:実技(練習及び実習)
- CPR(救命救急措置)の講習受講と実技トレーニング
日本語で授業が受けられる学校がハワイにはある
私が通っていた学校の昼間部は日本人のみのクラスでした。
日本人の講師が日本語で授業してくれるので英語が得意でなくても安心して通学できます。
私は働きながら通学できる夜間部でしたので生徒のほとんどが非日本人でした。
詳しくは調べてはいませんが全て日本語で授業が受けられる学校は他州にはないと思います。
ご参考までに、日本語で授業が受けられる学校はHawaii Massage Academyです。
費用について
だいたいどの学校、施設も総費用が2000~3000ドルの間くらいです。
学校によっては現金割引があるところも。
所有ビザとその有効期限に注意
日本からの場合、働くことが許可されているビザや職業教育のためのビザ(M1ビザ)所有者でないと学校に通っても資格試験は受けることができません。
いわゆる学生ビザ(F1ビザ)では資格試験は受けることができません。
入学や資格取得を考えている方は所有するビザを確認しましょう。
F1ビザからM1ビザへの切り替えは可能ですが、移民局に申請から許可がおりるまで時間がかかる場合があるので猶予期間を上手に利用し、上手に切り替えましょう。
猶予期間が切れてた時点で切り替えが終わっていないと不法滞在になってしまうので申請のタイミングには注意が必要です。
講習だけのクラスに注意
マッサージライセンスを取るためではなく単にロミロミマッサージなどを学べる、と言うようなところもハワイには多数存在します。
そのようなクラスやレッスンはあくまで趣味の域、と理解しておいてください。
州認定の学校以外で受けた講習はもちろん単位としても認められないのでご注意ください。
クリニックでの実習も必須
指定の講義と技術の授業を全て終えるとクリニックで実際に施術をする実習があります。
実習ということで無料でマッサージが受けられるとあって人気でした。
見知らぬ人にマッサージするのはまだちょっと・・と言う方は自分の家族や知り合いに頼んでもOKです。
受付からお見送りまで全て自分ひとりでこなします。
生徒相手の実習と違ってクリニックでの施術は緊張感があります。
施術代は無料でもチップはもらえますよ!
いよいよ受験です【マッサージセラピスト資格試験】

6ヶ月間の通学を終え、学校から履修証明の書類をもらったら州の管轄にその他の必要書類、指定のアプリケーションフォームとともに提出します。
全て条件を満たしたら試験日を選び受験します。
試験問題は英語だけど大丈夫?
学校の授業は日本語でもさすがに日本語での受験はできません。
受験する前に日英両語の過去問集などが出回るのでそれほど心配しなくてよさそうです。
マッサージ技術に関する問題よりも公衆衛生に関する事柄やハワイ州で働く上での決まり事や基本的な法律などの問題が多かったです。
過去問集を丸暗記していれば多分合格できます。
【まとめ】ハワイ州でマッサージの資格を取っておいて良かった
仕事をしながらの夜間通学は楽ではありませんでしたが、通って良かったと思っています。
軽くですが解剖学的なことも英語で学ぶので普段見慣れない、聞き慣れない英単語を覚えることができました。
後に医療に関する翻訳の仕事をする際に嫌悪感なく取り組めたのもここでの経験があったからだと思います。
マッサージライセンスを使っての仕事には困りませんでした。
ワイキキおよび周辺にはマッサージのお店が数多く存在し、ホテル専属、出張、さまざまな形での雇用があります。
体力は要りますがチップも割が良いので収入面でも期待できます。
この体験談はまた別のページでお話しようと思います。
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