英語のライティング mini講座 ⑦ 曖昧な表現はできるだけしない

英語のライティング mini講座 ⑦ 曖昧な表現はできるだけしない

こんにちは。

翻訳業をしているよっしーです。

今日は日本人のライティングの癖についてお話しようかと思います。

早速ですが、普段「曖昧な表現」を意識して英文を書いていますか?

実は、日本人は曖昧な表現を得意としているのです。

そして、その曖昧な表現を書く「癖」が英文に特徴として表れることがよくあります。

私たち日本人はまわりくどい表現を好む傾向にあるので、「曖昧」な表現に好感をいだくかもしれません。

一方、英語では曖昧な表現は「何を言っているのか分からない」とバッサリ切られることが当たり前、ということを覚えておきましょう。

日本語では「明言を避けた」表現が、趣や味として捉えられることもよくありますが、英文ではまわりくどい表現は好まれません。

今日のライティングmini講座は「曖昧な表現」をテーマにまとめています。

目次

否定形を使って「曖昧な表現」をする癖をつけない

この章では否定形が文章を曖昧にする、とはどういうことなのかを解説していこうと思います。

否定形と曖昧な表現にどんな関係があるのか気にしたことありますか?

「〜しない」「〜ではない」という様な否定形というのは実は日本人が得意な文法なのです。

なぜかというと、否定形は使い方によって断定を避ける効果があるからです。

意外でしょ?

誤解の無い様に、もちろん、文章に否定形を使うな、ということでは全くありません。

英文を書く際、「否定形を使うことで文章を曖昧にできる」ということを意識してしてみましょう。

それだけでかなり力のある英文になるのです。

【否定形】曖昧表現 ①

では、具体的に否定形を使った曖昧な表現の英文例を見てみましょう。

肯定形での英語表現と比べてみると曖昧さが良く分かると思います。

  1.  Joe is not very often on time.
  2.  Joe usually shows up late.

1と2の例の違いが分かりますか?

和訳をつけて見ると違いがよく分かると思います。↓↓

  1.  Joeって時間通りに来るってことそんなにないよね。
  2.  Joeっていつも遅れるよね。

ここでは曖昧さを出すために「not」が否定形として使われています。

日本人は1の様なやんわりとした表現を好む傾向があります。

外国人からすると、なぜわざわざ回りくどい表現にする必要があるのか理解に苦しむのです。

【否定形】曖昧表現 ②

もうひとつ否定形を使った曖昧表現の例を挙げます。

  1.  My mother doesn’t think that studying abroad is a smart way to spend money.
  2.  My mother thinks studying abroad is a waste of money.

こちらも和訳で意味合いの比較してみましょう。↓↓

  1. 母は留学は賢いお金の使い方だとは思っていない。
  2. 母は留学はお金の無駄だと思っている。

1の文の曖昧な表現には「doesn’t」という否定形が使われていますね。

2の文章の方がお母さんの気持ちが簡潔に表現されていてより分かりやすいと思いませんか?

それが「○○ではない何か」ではなく「○○だ」と書く

引き続き、曖昧さを表現する否定形についてお話していきますね。

覚えておこう

人は無意識に、「○○ではない何か」ではなく、「それは○○だ」と言って欲しいと望んでいるのだそうですよ。

「○○ではない何か」を伝えられると、人はもやもやするのです。

「○○ではない何か」ではなくそれが「何なのか」と名言する文章作りを心がけてみてください。

前章の様な文章だけでなく、単語においても「否定形で曖昧さを出さない」というルールは同じです。

下記にいくつか例をあげていますので参考にしてみてください。

≪例≫

not so heavy →→ light

not honest →→ dishonest

not possible →→ impossible

can’t play well →→ clumsy

not too much trouble →→ easy

こんな感じです。

否定形を使わない方が「何を言いたいのか」をはっきり相手に意図が伝わると思いませんか?

必ずしも肯定形が良い、というわけではありませんが、やわらかい文章にするために無意識に否定形を使っていないか今一度チェックしてみてください。

曖昧さをかもし出す役割をする助動詞 【要注意】

「可能性を表現する時に使う助動詞」にも文章に曖昧さを表現する役割があります。

その助動詞とは could, would, should, may, might などです。

加えて、can さえも曖昧さを出してしまうことがあります。

これらは断定を避ける時によく使う助動詞なので、文中に使われていると読者は疑問や不安をいだきます。

✅ 不確かであることが確実な時にのみ could, would, should, may, might は使いましょう。

つまり、これらの助動詞を表現を柔らかくする意図で使わない、ということでもあります。

≪曖昧な助動詞の英文例≫

以下、曖昧の度合いの高い順に助動詞を変えています。

「入院中何かあれば知らせてね」という意味合いの文章なのですが、助動詞が変わるだけで「どれだけ本心で言っているのか」が真剣度の度合いが変わってきます

最も曖昧:(You may let me know) when you need something during hospitalized.

※この場合の may は might や would でも度合いはほぼ同様です。

次に曖昧:(You can let me know

曖昧度は低いYou will let me know

曖昧度ゼロLet me know

意味合いの違いは①は「ほとんど助ける気がない」感じです。

それに比べて③の will は確定に近く、「かなり助けてくれそう」です。

「助けたい」と強く思っていたら④を使うはずです。

微妙な違いですよね。

✅ 曖昧な表現を避けたい表現には、will を使う、または、可能性を表す助動詞を使わない文章にしましょう。

My Favorite Coffee 【新宿・緑の豆】

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おつかれさまでした!

「曖昧な表現」は読者に迷いや不安を与えます

英語を書く際、「趣」を出そうと頭をひねるのではなく、相手が分かりやすい表現をするように心がけましょう!

英文は「相手に的確に伝える」ことを考えてズバズバ書きましょう。

そして、自信を持ってしっかり断言することが大切です。

さて、今日のコーヒーは新宿御苑の近くにある緑の豆さんのコーヒーです。

エチオピアの豆を買いましたよ。

エチオピアの豆は芳醇でスパイシーな香りが特徴です。

酸味がお嫌いでなければ試してみてくださいね。

緑の豆さんでは焙煎仕立てのコーヒー豆が買えます。

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緑の豆

住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿1丁目17−16

電話番号:03-3358-3215

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See ya next time!