独学で「 英語 」を習得しアメリカで15年以上働きました。
「アメリカで英語を使って仕事できるか?できます」 をテーマに自身の就労経験を給料も含めて全部お話しています。
カリフォルニア州→ハワイ州→メリーランド州→ニューヨーク州→ハワイ州という順でアメリカ国内で引っ越しが多い生活だったので自然と転職回数も増えました。
今回はアメリカで保険を売る資格を取得した後に保険代理店でアルバイトとして働いた時のお話です。
アメリカで個人事業主として翻訳やフリーのライターの仕事をしていた時期と重なります。
当時の英語レベル(自己評価)
リスニング ★★★★(ビジネスでも大体大丈夫そう)
スピーキング★★★★(自分の仕事をこなす上ではほぼ問題ない程度)
ライティング★★★★★(英文を書く仕事ができるレベル)
リーディング★★★★★(辞書は使うが仕事に問題ないレベル)
目次
保険代理店で働くことになる

私はこの仕事をする約1年程前に保険売る資格(Insurance Producer License)を取得していました。
この資格取得については別の記事で紹介しています。
仕事の手順や保険会社の仕組みなども知りたかったので修行の意味もあり代理店で働かせてもらいました。
家族経営の保険代理店
社長と事務員さん(奥さん)のふたりで経営している小さな保険代理店でアルバイトすることに。
社長が営業から契約までほぼひとりでこなしていて、ちょうどアシスタント的な人を探していたとか。
と言うことでお察しかとは思いますが給料も条件も底辺かな、という感じでした。
でも私は勉強ができてお金がもらえる、ということで採用条件に不満はありませんでした。
【労働条件】
●雇用形態:アルバイト
●給与:時給15ドル(保険なし)
●タイトル:特になし
●交通費:無し(車通勤)
●勤務時間:平日10:00~15:00
仕事を始めたきっかけ
私はInsurance Producer Licenseを取得したことを以前にある友人に話していました。
翻訳などの英語を書く仕事が面白くなり始めた頃で仕事を探すこともなく家にこもりきりでした。
その友人が、知り合いが保険代理店のアシスタントを探しているけど興味ある?と声をかけてくれました。
とりあえず社長と面接して、すぐその後にその奥さんとも面接で採用、という流れです。
翻訳業と兼業、という形でスタートすることにしました。
アメリカの保険代理店での仕事ってどんな感じなの?

仕事内容をざっくり言うとこんな感じです。
- 契約書類をファイリングしてパソコンに情報を入力
- 顧客に更新の連絡とその手続き
- 新規契約時の書類作成
- 保険会社の担当者とミーティング
個人年金型の保険が売れる国
販売していた保険は主に自動車の保険、火災保険など家にまつわる保険、生命保険、個人年金型の保険。
その中でダントツ件数が多かったのが個人年金型の保険でした。
アメリカは社会保障制度が充実していないので(日本も微妙だけど)多くの人が個人年金型の保険を各自積み立てている現実を垣間見た気がします。
20年アメリカで働いてもSocial Securityから支払われる額はやばいレベルの少なさなのです。
特に人生の途中でアメリカに移住して永住する意思のある人は個人年金型の保険に入っておくべきと断言します。
私の様に永住せずともアメリカに住んでいる方は預金目的での個人年金型保険は利息も良くおすすめです。(60歳前に下ろすと違約金がかかります)
新規顧客はほとんどが紹介だった
私がこの代理店で働いている間の新規顧客はほとんどが知り合いの紹介(の紹介など)でした。
そして社長はアメリカ生まれですが、中国語が堪能だったので中国人からの問い合わせや申し込みが多かったです。
多言語が話せると稼げる、と実感しました。
定期的にセミナーに参加
保険会社が主催でエージェント達に新商品や現商品のアップデートなどの紹介イベントが月1-2回ありました。
商品紹介だけでなく保険に関する勉強会などもあり、セミナーは毎回とても有益でした。
横のつながりが増える仕事
アメリカにいるとどうしても日本人同士でかたまったり、そうでなくても会社の友人しかいない、など狭い範囲での行動になりがちです。
私が働いた保険代理店は家族経営ですが、保険会社の人たち、セミナーで知り合った同業者、顧客やその知り合い、という感じで横のつながりが広がる職種であると感じました。
アメリカは横のつながりが無いと新規顧客獲得が難しい国
なぜかというと・・・
保険代理店で働くための英語力は?

この代理店で働き始めた頃、私は既に翻訳などで定期的に収入を得ていたので読み書きには苦労しないレベルでした。
ですが、代理店の仕事として英語で読んだり書いたりする力はそれほど必要ないと感じました。
(もちろん英語の読み書きの高いスキルがあるに越したことはないです)
むしろ人とのコミュニケーションを取るスキルはかなり重要な仕事です。
保険会社の担当者やお客さん、同業者とうまくコミュニケーションをとることが将来の契約につながっていきます。
保険用語は多少覚えなくてはいけませんが、以下が英語力の目安です。
- TOEICなら650点以上
- 英検準1級程度(がんばれば英検2級程度でも)
- ビジネス英語を多少勉強した経験がある方は有利
しっかりとしたリスニング力が必要
個人年金型の保険などは高齢の契約者も多く、電話がしょっちゅう掛かってきます。
最低でも「相手の質問や要望は何なのか」、きちんと聞き取れるようでないといけません。
(だいたいの電話がそんな難しい内容ではなかった)
対応が悪いとエージェントを変えられてしまうこともあります。
エージェントを変えられてしまうと・・・
●コミッションが入ってこなくなる
●その保険会社からの評価が下がる →→ 紹介が減るなどデメリットが大きい
なので気をつけましょう。
アメリカは「何でも担当者が付く」、という社会なので気をつけておきたい点です。
独立に向けて修行の場として最高だった
私はInsurance Producer Licenseを取得してから代理店で働きましたが、資格取得前に働いてみるのもありだと思います。
実際に働いてからライセンスを取得した方がおそらく独立までの時間短縮になりますね。
それにいざ独立した時に現場慣れしていると間違いなく動きやすいでしょう。
代理店で働くことにより保険契約に関する一連の作業を知ることができます。
それに保険販売の仕事は人脈を作っておくことが非常に重要な職種のひとつです。
ただし、現場では資格試験問題に出てくるようなことはほとんど学べません。。
(試験問題は法的なこと、決まりごとに関する問題がほとんどです。)
社長はよく顧客にHow are you doing?と積極的に営業ではない電話をかけていました。
アメリカでの人とのつながり方も学べたよい仕事経験だったと思っています。
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