海外で働いてみたい!英語力をつけたい!と思っている方も多いと思います。
カナダのコープ(Co-op)という働きながら学べる留学プログラムをご存知でしょうか?
以前は単に海外に住んでみたい、働いてみたい、というあこがれからワーホリやインターンシップなどに興味をもつ人がほとんどでした。
しかし、今後は英語力が更に必要な世の中になっていくという現実からキャリアを見据えての海外就労経験を希望する人が増えているのです。
なぜアメリカじゃなくてカナダなの?
コープ(Co-op)ってどんなプログラム?
本日はカナダでカレッジに通いながら就労経験が積めるコープ(Co-op)という留学プログラムについて詳しく解説します。
目次
カナダのコープ(Co-op)ってどんな留学プログラム?

コープ(Co-op)は簡単に言うとカナダ国内のカレッジに通いながら専門知識と技術を習得するための就労体験ができる留学プログラムです。
まず最初にカナダの留学生の働き方のオプションを見ていきましょう。
カナダの留学生の就労について
カナダの留学生は語学学校に通う場合は就労は認められていません。
一方、大学、カレッジ、専門学校に通う場合は就労ビザがもらえるのでアルバイトなどでお金を稼ぎながら学べるのです。
その就労ビザには3種類あります。
- オフキャンパス・ワーク・パーミット
- コープ(Co-op)ビザ
- ポスト・グラジュエーション・パーミット
それぞれ簡単に説明していきますね。
オフキャンパス・ワーク・パーミット
カナダの大学、カレッジ、専門学校に6ヶ月以上就学する際に与えられる就労許可です。
別個に就労ビザを申請・取得する必要はありません。
授業が開催されている期間は週に20時間まで、休暇期間中は週40時間まで就業が可能です。
また、カナダ国内の私立の語学学校は6ヶ月以上在籍していてもこのパーミットは無く就労不可です。
コープ(Co-op)
コープ(Co-op)とはカナダ特有の留学生専門の就労プログラムで、専門技術を学べるカレッジや専門学校に通うことで学生ビザと就労ビザが発行されます。
専門技術を学び、その実習を兼ねて就労経験をするためのものです。
コープ(Co-op)プログラムの就労ビザは実習期間中のみ有効で、週40時間(フルタイム相当)まで働けます。
コープ(Co-op)は授業の一環、実習として考えられるため、学校で学ぶプログラムに関連する仕事に就く必要があります。また、就業しないと単位が取れず卒業もでない、就業は授業の一環で、必須授業のようなものです。
また、コープ(Co-op)プログラム参加者は座学期間中はオフキャンパス・ワーク・パーミットがあるので週20時間まで働けます。この際の職種は問われません。
ポスト・グラジュエーション・パーミット
PGWP、ポスグラとも呼ばれ、カナダ政府指定の大学やカレッジを卒業後、最長3年間就労できるビザです。
指定校で8ヶ月以上フルタイムで通学し、卒業した生徒が対象です。
PGWPの就労できる期間は以下の通りです。
- 8ヶ月以上2年未満のプログラムを卒業 →→ 就学期間と同じ期間就業可
- 2年以上のプログラムを卒業→→ 最長3年間就業可
このビザは一生涯で一度のみ取得できるビザです。
コープ(Co-op)とワーホリとの違いって何?
カナダではワーホリで働く、という選択肢もあります。
カナダのコープとワーホリの主な違いをまとめました。
コープ(Co-op) | ワーホリ | |
年齢制限 | なし | 31歳までに申請する必要あり |
滞在期間 | 参加プログラム期間 | 1年間 |
働ける時間 | 週40時間(座学期間中は週20時間) | 40時間 |
通学期間 | 6ヶ月以上 | 6ヶ月未満 |
コープ(Co-op)が人気のワケ
コープ(Co-op)が近年人気が高まっているのには3つの大きな要因があります。
- 年齢制限がない
- 専門職が身につく
- カナダでの就職や永住希望
年齢制限がない
ワーホリは31歳までに申請しなければならないという決まりがありますが、コープ(Co-op)にはそれがありません。
30歳を過ぎた頃はちょうど転職、海外での仕事経験、英語力のアップなど自身の第2のキャリアをを真剣に考え始める年代です。
そういう年代の方のコーププログラムへの参加が近年は増えています。
英語力がつき、更に専門分野の知識を英語で習得し、海外での資格取得も可能なプログラムは魅力がありますね。
専門職が身につく
コープ(Co-op)プログラムでいくつか人気のコースをご紹介します。
- 美容系(スパ、エステ、マッサージ、メイクなど)
- IT系(Webアプリ開発、デジタルマーケティングなど)
- ホスピタリティ系(ホテル、飲食、マネジメントなど)
近年はIT系のコースは特に人気で専門技術を英語で学べることで外資系企業への転職や海外転職などを希望する方の受講が目立ちます。
Google Analytics、CompTIA、Microsoftなどの認定書がもらえるプログラムもあります。
美容やホスピタリティにおいても日本では学べない技術や専門の知識を習得でき、卒業時にはディプロマや様々な認定証がもらえるコースが豊富です。
カナダでの就職や永住希望
専門知識や技術の習得は帰国後のキャリアに有利になることはもちろんですが、卒業後のカナダでの就職やカナダ永住を目指す方にはコープの就労経験は大きなチャンスとなり得ます。
海外の語学学校や大学などに留学しても、卒業後そのまま海外で仕事を得ることは容易ではありません。
しかし、カナダは移民大国ということもあり、国自体が移民や移住に対してアメリカなどに比べると柔軟な姿勢を保っています。
留学生が働けるようなプログラムを用意し、カナダの学校で学び専門技術を身につけることにより国の発展に貢献してくれることを期待しているのです。
コープ(Co-op)もそのプログラムのひとつです。
コープ(Co-op)での就労期間中の企業や人との出会い、人脈が大きくその後の人生に関わってくる可能性もあります。
カナダでの就職や永住を希望している方にとっては今のところ、コープ(Co-op)プログラムが一番その可能性が高い選択肢と思われます。
コープ(Co-op)プログラムに参加するための英語力は?

まず初めに、コープ(Co-op)のプログラム参加の条件は:
- 高校卒業資格(卒業証明書を英文で提出。※一部、大卒資格が必要な学校あり)
- 一定レベル以上の英語力の証明
卒業資格については条件がはっきりしていますが、英語力については若干曖昧ですよね?
主に以下の2つの方法で英語力を証明します。
- IELTSやTOEFLスコアを提出する
- 各学校のオンラインレベルテストを受ける(無料)
※IELTS : 聞く、読む、書く、話すの4つの英語力の熟練度を測る試験で9点満点。
※TOEFL : 非英語圏から英語圏への留学・就業を希望する人の英語総合能力を測る試験。120点満点
なお、TOEICはスピーキング力の測定がないため英語力の証明としては使えません。
これらの証明が難しい人は学校が設けているオンラインレベルテストを受けましょう。
コープ(Co-op)に参加するために必要な英語力の目安
以下は主な英語検定試験でコープのプログラムに参加するために必要な英語力の目安です。
各学校により多少の上下はあるかと思いますが、以下の参考基準以上の英語力があれば入学には問題ないでしょう。
- IELTS:4.5~6.0
- TOEFL iBT:60点以上
- 英検:2級以上
- TOEIC:650点以上
以上の参考基準のいずれかを満たしていても日本人はリスニング力やスピーキング力がスコアの割りに弱い傾向があります。
プログラムに参加する前にスキルアップしておきましょう。
英語レベルが足りなかったらどうするの?
英語力を証明するスコアが足りない場合は英語力をアップしてからのコープ(Co-op)プログラム参加となります。
以下の様な方法があります。
- カレッジ併設の語学学校や語学コースを利用
- 私立の語学学校に通う
- 日本でコープ(Co-op)対策のプログラムを受講
- 独学でIELTSやTOEFLの基準スコアクリアをめざす
以上4つの方法がありますが、日本にいる間に対策するか、カナダに渡ってから対策するか、という2択にもなります。
日本でコープ対策をする場合
留学エージェントではコープ(Co-op)入学の基準を満たすための対策プログラムを提供しているところもあります。
または、独学でIELTSやTOEFLのスコア基準をめざすこともできます。
カナダに渡ってからコープ対策をする場合
自分の行きたいカレッジなどに併設の語学学校や語学プログラムがある場合はそちらを受けると良いでしょう。
レベルテストから判断し、何週間くらい通う必要があるのかなどおおよその通学期間の目安を出してもらえます。
併設の語学学校などがないカレッジもありますが、一般の語学学校に通い英語力をつけてからコープ(Co-op)プログラムに進むこともできます。
カナダの語学学校はコープ(Co-op)のプログラムのことを熟知しているので一般の語学学校でも適切なアドバイスがもらえます。
コープ(Co-op)プログラムの費用はどれくらいかかる?

コープ(Co-op)プログラムは専門知識や技能を学ぶためのプログラムなのでどの学校でも座学+就労のセットになっています。
費用のうち学費にかかるほとんどは座学の部分であり、就労の期間は逆にお金を稼ぐことができる、というのがコープ(Co-op)の特徴です。
2年間のコープ(Co-op)プログラムに参加する場合、ほぼ1年間は就労になります。一般の語学留学にくらべて約半分の学費で済むことになります。
コープ(Co-op)プログラムの学費は学校や受講するコースにより金額が異なりますが、1年間の学費平均は、約99万円、2年間の学費平均は155万円という参考金額があります。
※ 参考学費は平均値なので受講するコースにより平均額より少ない場合、多い場合がありますので詳細は留学エージェントや学校のホームページなどでご確認ください。
座学中は週20時間までのアルバイト、就労の期間は週40時間働けるので学費はかなりカバーできると思います。
とは言え、旅費、滞在費、交通費、生活雑費など余裕をもって出発前に準備しておくことが必要です。
コープ(Co-op)プログラム参加詳細は留学エージェントに相談
コープ(Co-op)プログラムへの参加手続きは煩雑で個人手配ではかなりの労力と時間が必要です。
手続きを間違えたり、書類不備などで時間的なロスなどから入学が大幅に遅れる可能性も考えられます。
参加するしないは別として、コープ(Co-op)に興味のある方はプログラムについて留学エージェントに詳細を聞いてみると良いでしょう。
どのエージェントも無料カウンセリングをしています。
格安留学サービス【スマ留】 はカナダ留学に特に力を入れているエージェントのひとつです。
また、コープ(Co-op)プログラム参加に英語力が足りない方向けの特別学習プログラムも提供しているので、英語力に不安がある方も格安留学サービス【スマ留】 に相談してみると良いでしょう。
まとめ:海外で働きたいならカナダ

海外で働いてみたい、海外で働きながら英語力をアップさせたい、という方にはカナダをおすすめします。
留学先の代表であるアメリカは外国人の就労については割りと厳しいです。コープのように留学生が学校に通いながらフルタイム収入を得られるプログラムはほとんどありません。
その点、移民大国であるカナダは留学や外国人の就労に対して寛容なため、学校のプログラムが充実しており、企業側も留学生の就労を受け入れる体制が整っています。
【参考サイト】 ↓↓ カナダ留学の人気の秘密などについてまとめている記事です。
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