アメリカで英語を使って仕事できるか?できます【出版社編】

アメリカで英語を使って仕事できるか?できます【雑誌編集】

海外在住経験15年以上。

「アメリカで英語を使って仕事できるか?できます」 をテーマに自身の就労経験を給料も含めて全部お話します。

カリフォルニア州→ハワイ州→メリーランド州→ニューヨーク州→ハワイ州という順でアメリカ国内で引っ越しが多い生活だったので自然と転職回数も増えました。

今回はアメリカ在住中で一番長く就いた仕事についてです。
正直英語のレベルは上がってきた時期にもかかわらず・・・
一番苦労した職場であり、その分更に英語力をつけることができた環境でした。

当時の英語レベル(自己評価)

リスニング ★★★★(ビジネスでも大体大丈夫そう)
スピーキング★★★★(自分の仕事をこなす上ではほぼ問題ない程度)
ライティング★★★★★(英文を書く仕事ができるレベル)
リーディング★★★★★(辞書は使うが仕事にも問題ないレベル)

目次

ニューヨークに引っ越してきた

ニューヨークに引っ越してきた

とにかく夫の仕事の都合で転勤が多いのです。
転職を繰り返すアメリカ暮らしでしたが、なんだかんだニューヨークに一番長く住みました。
この州で仕事をしたのはここでご紹介する出版会社のみです。

容赦のない街だ

世界の中心だし東京の様にみんな標準語みたいの話すのかと思っていたら、、、

●ニューヨークアクセントがやばい、慣れるのに時間がかかる
●話すスピードがハワイの2倍速?に感じる
●おそらく「聞く耳」を持ってない、または短気な人たちが多い?

住み始めた当初は今までがんばってきた英語生活もちょっとへこみそうでした。
西海岸やハワイにはアジア人も多いので相手にも私たちの英語を聞こうとする姿勢があります。
ニューヨーカーにはそれが無い、と思いましょう。
偏見、という言葉を使って良いのかどうか分かりませんが、そんな気配も薄々感じます。

ここに住む外国人は無意識か意識してかメンタル強くなります。
ならずには生きて行けません、たぶん。

ニューヨークで正社員の仕事は見つかるのか?

ニューヨークで正社員の仕事は見つかるのか?

とりあえず日本語を武器にすることとし、フルタイム、パートタイムの両方で探してみることにしました。
この州もパート募集は日本食レストランがほとんどです。

他のアメリカでの職テーマの時にも書いていますが、職探しは基本的に英語の求人サイトですることをおすすめします。

まさかの3社から採用連絡

とにかく自分の希望と募集先の条件に合うところに履歴書を送りまくりました。
多分15社くらいに送りました。
全然返事来ないのかなぁ~と思いましたが、想像より反応は良かったです。
そのうち採用になったところは以下の3つです。

①日系の寿司チェーン店の商品企画開発部(フルタイム)
②保険会社の日本人担当(Independent contractor、契約報酬型の雇用)
③出版社(フルタイム)

①と③で迷いました。
給料的が①の方が良かったのですが、英語を書く仕事ができるチャンスということで③にしました。

なぜ私がアメリカの出版社にもぐりこめたのか?

なぜ私がアメリカの出版社にもぐりこめたのか?

出版社といっても大手ではなくニューヨーク市内の観光ガイドブックや冊子などを主に発行している中小企業です。
日本の書店でよく見かけるニューヨークのガイドブックの一部もこの会社で取材し記事を書いたものでした。

【労働条件】
●雇用形態:フルタイム(正社員)
●給与:年俸約850万(保険あり)
●タイトル:エディター
●交通費:定期代支給
●勤務時間:平日9:30~18:30

採用理由を聞いてみた

アメリカでは採用された理由を入社後に尋ねる、ということはよくあります。
以下が面接をしたボスの返答です。

●日本で発行しているガイドブックの担当は日本人に頼みたかった(前任者は違ったらしい)
●コミュニケーションスキルがあると感じた(リラックスして面接が受けられたのか好印象だったかも?)
●「なぜこの会社のこのポジションで働きたいか?」というお題での小論文がすばらしかった(マジか?!下調べした甲斐があった)

営業の仕事もやるのです

最初は営業の仕事からでした。
実は私は営業がめちゃ苦手でどうしようかと思ったのですが、面接で「できます!」と言ってしまいました。。

外回りは安全面から基本的に2人でします。
仕事は主に飲食店で現契約店の契約更新と新規開拓です。
「日本のメジャーな旅行ガイドブックに載せる」と言うと新規契約が取れやすかったです。

写真撮影はわりと得意

各営業は担当のエリアがあり、担当の店舗が振り分けられます。
掲載写真は店側の提供、または営業担当者が撮影します。

私は一時期写真に凝っていたのでカメラの扱いには慣れていました。

メニューや商品の写真撮影には担当外のエリアにも時々借り出されました。
趣味が仕事に活かせることもありますよ!

コピーライティング

いわゆる広告文のテクニック書法です。
お店の商品やメニューをいかに魅力的に読者に伝えるか、ということを基本に文章を構成していかなくてはなりません。

単においしかった、楽しかった、だけではなくなぜ、どんな風においしいのかなどを具体的に書きそのお店の魅力を読者に伝える仕事です。

決められた文字数ギリギリで仕上げなければならないので慣れは必要ですが、何記事も書いていると慣れてきます。
しばらくするとライティングセンスのないアメリカ人の書いた記事を編集する作業も任されました。

訳者が日本人だとバレない日本語→英語

正直なところ日本人がした英訳はすぐ分かります。
翻訳会社のネイティブチェックはスペルチェックのみでほとんどが文章の組み立てまで直してくれないからです。

日本人が書いたってバレない英文が書きたい!

翻訳業で独立した今もその思いを忘れずに仕事をしています。

英語を書く力をつけていくためにはコツや技術を習得しながら書く経験を積むしかありません。
「コピーライティング」は英語を学ぶ上でとても良い勉強になりました。
知識の積み重ねだけでは魅力的な文章は書けないことをこの職が教えてくれました。

ライティングのクラスを受講

ライティングのクラスを受講

アメリカの大学の多くがアダルトクラスとして地域のひとが様々なクラスを受講できるようになっています。
スポーツ系、文化系、ビジネス系、外国語などクラスで学べる内容は様々でどれも格安です。
私はその中でビジネスライティングのクラスを受講しました。

話す必要が無いから楽だった

このクラスは基本的に他の生徒とコミュニケーションを取る必要がありません。
日本の大学の講義の様な形式で授業は割りと一方的に進められていきます。
授業内容は魅力的な文の書き方や文章の組み立て方などで簡易なテキストもありました。
生徒は会社員風のひとが多かったです。
担当講師は元新聞記者でした。

アメリカに住んだらアダルトクラスを受講してみて

是非地元の大学がどんなアダルトクラスを提供しているかチェックしてみましょう。
楽器やダンス系、ヨガのクラスはすぐ満席締め切りになっていました。

《アダルトクラスの特徴》

  • 幅広いジャンルが格安で学べる
  • 英語の勉強になる
  • 知り合いができるチャンス
  • 1クラスが少人数なので学びやすい

日本語を学ぶクラスでは講師募集もしていましたよ。

【まとめ】面接のコツは堂々とした態度で臨むこと

【まとめ】面接のコツは堂々とした態度で臨むこと
ニューヨークでフルタイムで働いている日本人は一流企業の海外赴任 or 転勤で来たひとがほとんどです。
皆さん自信に満ち溢れているように見えます。
きっと一流大卒で留学経験もある優秀な方々なのでしょうね~
それでも私の様な三流大卒の普通の会社員でも仕事を見つけることができましたよ。

アメリカでの面接では「ちょっとおおげさかな?」って思うくらい自信たっぷりで望んでくださいね。
あまり自信が無いことを聞かれるとつい言ってしまいそうな言葉「may be」は使わないこと
アメリカの面接においての控えめな態度は何の得にもなりません。断言します!