グローバル化が日々進む現代、「海外で働いてみたい」「海外で英語力を活かした仕事をしてみたい」と思われている方も多いことでしょう。
ですが、英語ができるから、海外で働きたいから、と言って旅先で仕事には就くことはできません。
海外就労のためにはそれなりの手順があります。
海外でのキャリアを築くための準備や最適な転職の仕方などを紹介したいと思います。
目次
海外で働きたい日本人は年々増加している
物流だけでなくサービスや取引のグローバル化とともに英語の必要性を様々な場面で実感する世の中。
それに伴い海外で働くチャンスも増えてきています。
また、英語教育の発達から海外留学、海外での仕事と、若者の海外志向も強まる一方です。
しかし私達日本人が海外で働くためにはビザや英語力の問題は大きなハードルです。
海外での就労にはビザが必要
学生ビザでアルバイト(週20時間以内など)を許可している国はいくつもあります。
ですが、正規の雇用、つまり正社員として海外で働くには「就労ビザ」や「駐在員ビザ」など就労が許可されるビザを取得しておく必要があります。就労ができるビザは国により複数あり取得できる条件なども違います。
海外赴任などの場合に申請するビザは企業が申請してくれます。
また、海外に住む権利「永住権」などを取得することで海外で正規に働くことができます。
不法就労に対しては各国とも厳しい対応がとられ強制送還されることもまれではありませんので、十分気をつけましょう。
海外で働くことを目的とした各国への入国の際は必ず就労ができるビザを取得してからとなります。
現地採用には高い英語力が必要
グリーンカード所持などその国への在住と就労が認められている場合でも、日本人が現地の一般企業へ就職することは容易でないのが現実です。
英会話が得意、くらいのレベルではまず現地企業の一般職に就くことは難しいでしょう。
一般企業であればネイティブレベルの英語力は必須で、更にあなたがその企業が必要なスキルを持っていない限りなかなかすんなりと採用にはならないでしょう。
一方、日本語を活かせるビジネス(ホテル、飲食店、販売業、観光業)などであれば高い英語力は求められないと思いますので多くの方に働くチャンスがあります。
海外で働いてみるべき理由 – 海外就労のメリット

海外で働きたいと思うきっかけは様々でしょう。
海外で働くということは華やかな面だけではありません。
海外生活は、日本語が通じない、必要なものがすぐに手に入らない、家族に会えない、など様々な不都合や苦労があります。
ですが!!それでも!
チャンスがあるなら「海外で働いてみるべき」と断言します。
アメリカで就労経験のある自身が感じた海外就労の魅力をお伝えします。
- 本当の意味での英語力の習得
- キャリアも人間としても成長
海外就労の魅力はたくさんあるのですが、ここでは2つの大きな要素を取上げます。
※あくまで私のアメリカでの就労経験を元にまとめたものです。
本当の意味での語学力の習得
ここでは私自身の経験上、英語に限ってお話します。
英語力を上げる、ということについて
アメリカで働く以前までは、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングと英語のスキルを分けて考えていました。
しかし、実際アメリカで働いてみて、それぞれの単体の英語のスキルという考え方ではなく、言語力そのものを上げていく必要があると感じました。
言語力を上げるにはその土地の①人種、文化、思想などに触れること、②コミュニケーション、そしてその土地の言葉を使って③働くことです。
「英語を使う」から「英語で考える」に変化
海外で英語で仕事をする、ということは単にビジネスレベルの英語を使うということではありません。
私の場合ですが、朝のミーティング、顧客と打ち合わせ、帰社後にライティング作業、そんなことの繰り返しでした。
そのうちに英語を使う、と言うより「英語で考える」作業が日常化してきます。
同僚や上司も私が外国人であるという認識は無いのか?と思うくらい容赦は全くなかったです。
アメリカの会社で働く以上、それは当たり前なのかもしれませんね?
結果、英語の総合スキルが身についたと思うので良かったですけどね。
単に「海外で生活する」だけでは語学力はほとんど伸びません、マジです。
「海外で働く」ことで語学力は必ず、成長します、断言です。
キャリアも人間としても成長
海外での就労経験は仕事面でも人間としても必ず成長します。
キャリア面での成長
海外で働くことで断言したように必ず英語力は向上します。
併せて英語でのビジネススキルも習得できるチャンスがあります。
海外は誰かに仕事を任せたらその人に任せっきり、というケースがよくあります。
放置主義というよりは責任を持って仕事をしてくれる、という信頼の証でもあります。
責任をもって仕事をこなす経験から様々なビジネススキルの向上が望めます。
- マネージメントスキル
- 交渉のスキル
- リーダーシップスキル
- 情報収集のスキル
- プレゼンテーションスキル
など、これ以外にもたくさんあると思います。
このような英語でのビジネススキルの習得は自身のキャリアにおいて貴重な財産になりますよね。
人間としての成長
海外で仕事をすると全てにおいて最初は戸惑うと思います。
- 働くということへの意識の違い
- 働き方の自由度の大きさ
- ビジネスの場におけるコミュニケーションの取り方
- 上司との付き合い方
- ミーティングの雰囲気
などなど日本との違いの例を挙げればきりがありません。
しかしこれらを経験することが全てが学びへとつながります。
よく海外に住むと視野が広がる、と言いますが、まさにその通りで視野が広がることで、物事に対する考え方も変わってきます。
海外の働き方が全て良い、と言うことではなく、こんな方法があるんだ、こんな考えの人もいるんだ、と思考の幅が広がることは確かです。
思考の幅が広がると柔軟に対応する力が備わります。他の世界で生きている人々を知ることは他人を理解できる人間としての質の向上につながるのではないかと思います。
「海外で働きたい」人の仕事の探し方と英語力

「海外で働く」という思いが沸いたらまずやることは2つ。
現在の仕事と英語力を見直す必要があります。
どのような方法があるのか、その手段などについてお話したいと思います。
外資系、海外展開している会社に転職する
前述しているように現地採用にはビザという高いハードルがあります。
永住権などが無い方は、海外で働く道は「企業にビザを申請してもらう」一択になるかと思います。
現在の仕事が外資系でもない、海外展開もしていない、その予定もない、という職場、職種であれば転職を考える必要があります。
海外赴任や海外への転勤が期待できる外資系やグローバルに事業を展開している日系企業に就職する方法がベストです。
グローバル展開している日系企業は数多くあります。
- 総合商社
- メーカー
- 飲食業
- 海運業
- 金融業
- 製造業
などなどグローバル展開している日系企業の業種は幅広いです。
対して外資系企業はサービスを提供する企業が多い印象です。
- IT系企業
- コンサルティング会社
- 金融業
- 製薬会社
などです。
海外赴任を期待しやすい仕事の業種はあるの?
海外赴任のチャンスが多い業種や職種は幅広く、それぞれの企業の特徴やプロジェクトの数や規模により差異があります。
総合商社
世界各地に拠点を置いており、20代から積極的に海外で働く機会を与えるなどの取り組みをしているところも多いです。
大手商社の海外赴任者は数千人単位とかなり大規模です。
製造業
車やその部品、半導体などの製造業はアジアやヨーロッパを中心に支社や巨大な工場を展開しています。
そのため、管理業務、営業、エンジニアなど幅広い職種での海外赴任のチャンスがあります。
投資系銀行
外資系の投資系の銀行は現地採用が主で、日本から海外赴任するケースはあまりありません。
日系の投資系でいうと、証券会社などは各国に支店があり、英語力が高い人ほど海外赴任が期待できます。
IT系エンジニア
IT系のエンジニアは職種が幅広く主にSE、プログラマー、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニアなどですが、通信、情報、放送など関わる職種は多岐に渡ります。
様々なITプロジェクトが世界中で構想中、実行中であるためそのプロジェクトにマッチしたスキルのあるITプログラマーは海外赴任のチャンスが年々多くなってきています。プログラミング言語は世界共通なので現地の言語に対する不安も少なくて済みます。
コンサルティングファーム
コンサルティングファームの海外赴任が期待できる主な業務は2つです。
- 国内企業の海外進出のサポート業務
- 海外プロジェクトにエキスパートとして業務に携わる
いずれにしても高い英語力とビジネススキルが求められます。
外資系、日系グローバル企業への転職に強い転職サイトを選ぶ
海外赴任や海外勤務を経験してみたい、と言う方は外資系、日系グローバル企業への転職に特化した求人サイトで仕事を探すことをおすすめします。
また、英語に自信のある方はハイクラス転職などに特化した転職サイトにも登録しておくと良いでしょう。
スキルや経験を登録しておくとヘッドハンターからスカウトが届く仕組みです。
【海外で仕事】英語力はどれくらい必要?
海外で働く際には現地の言語というよりは英語力をある程度つけておくことが必要です。
英語圏、非英語圏どちらに行っても、あなたが現地の言語に精通していれば別ですが、英語でコミュニケーションをとることはほぼ間違いないからです。
そして業務にもよりますが、日常英会話程度の英語スキルでは難しい場合が多いと考えておいて良いでしょう。
最低でもビジネス英語の基礎知識をつけておくことはマナーとしても必要と感じます。
転職前から英語のスキルアップ
外資系や日系グローバル企業に転職する際にある程度の英語力をつけておくと有利に働くことは間違いないです。
英検合格やTOEICの高得点は転職の際の武器になりますので受けておきましょう。
合格や点数もそうですが、自身の実力を知り、スキルアップに向けて勉強することにとても意味があります。
海外で仕事をしたいと思っている方は転職前の英語スキルアップは必須です。
海外赴任を目指す方におすすめの求人サイト

数ある求人サイトの中でも外資系や日系グローバル企業への転職に特化した求人サイトをご紹介しますので参考にしてください。
数十年の歴史があり、求職者の満足度が高く各企業からの信頼も厚い2社を厳選しました。
ロバート・ウォルターズ
ロバート・ウォルターズは1985年設立のロンドンの人材紹介会社であり、現在は世界に31カ国にオフィスがあります。
日本では2000年より業務を開始している歴史のある会社です。東京と大阪にオフィスがあります。
海外拠点が多いことを強みとし、圧倒的な外資系や日系グローバル企業の求人の数と業種の幅広さが大きな特徴です。

ロバート・ウォルターズは求職者ひとりひとりへの徹底したサポートが魅力で面接や履歴書などの細かい悩みに対してもも適切なアドバイスがもらえます。また、各分野に精通したチーム体制が整っており、迅速な対応にも定評があります。コンサルタントは全員バイリンガルです。
ロバート・ウォルターズが得意とする分野
- 製造業
- IT関連企業
- サービス業
- エネルギー、インフラ
- 製薬、医療関係
- グローバル展開するベンチャー及び中小企業
など取り扱い分野が幅広いのが特徴。
ロバート・ウォルターズはこんな人におすすめ
★英語力を活かして高収入の転職先を求めている方
★海外で活かせる特筆すべきスキルのある方
株式会社アージスジャパン
アージスジャパンは1997年設立で設立当初から外資系に特化した事業展開を特徴としています。
また外資系企業が日本国内に進出する際の人材発掘・確保に努めるなど、関連企業からの信頼も厚い会社です。

アージスジャパンは外資系やグローバル展開する日系企業の幅広い求人を20代から50代まで幅広い年齢で取り扱っているところを大きな特徴としています。また、業界ごとの専任コンサルタントを置いていて、ひとりひとり将来を見据えた細かいキャリアプランを作成してくれます。
アージスジャパンが得意とする分野・業種
- 製造業
- IT関連企業
- エンジニア
- サービス業
- 管理系(経理財務、人事総務、経営企画、事業開発等)
- マーケティング職
経験を活かした異業種への転職案件も取り扱いが豊富なのもアージスジャパンの特徴と言えます。
アージスジャパンはこんな人におすすめ
★ミドルからの高収入の転職を希望している方
★より丁寧なサポート体制が整った会社を求めている方
海外で仕事をすることは発見と発展の連続

何の仕事でも経験とともに自分の得意なこと、不得意なことが徐々に明確になってきますよね?
海外で仕事をしてみると、自分の得意なスキルが明確化されてきたり、「私、こんなことが得意だったんだ」、というように発見がたくさんあります。
日本では英会話はあまり得意でなかった人が実はコミュニケーションスキルに長けていて営業職で海外で大成功した、なんてことも良くあります。
海外に出て初めて自分の得意な分野に気が付いて、そこからまた新たなキャリアを築くことができるきっかけになるかもしれません。
海外で働いてみたい、と思ったら英語を勉強する、有益な情報を収集してみる、など小さなことから早速行動を起こしてみてはいかがですか?
海外で働くチャンスは意外とすぐにやってくるかもしれませんよ。
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