こんにちは!
翻訳の仕事をしているよっしーです。
今日のmini講座では「would」という英単語について触れてみたいと思います。
「I would like to~」が多くの日本人が最初に使うwouldではないでしょうか?
英会話においても、ライティングにおいてもwouldは良く使われます。
今回のレッスンではほぼ全員が知っている様な一般的なwouldの使い方は割愛させていただいています。
いつも使っているwouldだけでなく、習得すると必ず英語力アップにつながるwouldの使い方を学習します。
このmini講座が会話やライティングにwouldを取り入れるきっかけになればうれしいです!
目次
過去の習慣や繰り返しの行動で使うwould
英語を学習している方や仕事としている方には割りとお馴染みなwouldから始めましょう。
「よく~していたものだった」という意ですね。
その「よく」とは一体どれくらいの頻度のことを指すのか考えたことがあるでしょうか?
過去の習慣や繰り返しの行動において使われるwould。
その頻度は割りと幅広いです。
- 毎日
- 週一回
- 年一回
- 毎週水曜日
などなど、おおざっぱで考えても大丈夫。
もちろん、前後の話にもよりますが、「よくそうしていた」と言うことを言いたい時にぴったりな単語です。
単なる過去形にした方が良い場合
「よく~していた」と言いたい時に必ずしもwouldを使わなければならない、というわけでもありません。
Wouldを使わず単に動詞の過去形を使った方が分かりやすい、という場合もあります。
Simple is best、過去形にしても「よく〜していた」という意として通じる場合は、わざわざwouldを使いません。
どの様な場合が過去形が適しているのか例で比べてみましょう。
Once a year my father would visit his sister in Spain.
Once a year my father visited his sister in Spain.
この2つの文章はwouldを使っても使わなくても同じ意味としてとらえられます。
たとえ年一回の訪問であっても習慣や繰り返しの行動であることには間違いありませんし、wouldでも構いません。
しかし、例文の様に習慣性をあえて強調する必要のない文章の場合、過去形での表現の方が適しています。
主に否定系で過去の意思・意欲を示すwould
現在系+肯定形でのwouldは積極的に「〜したい」という意思表示に使ったりします。
過去形+否定系になると一転、「〜したくない」「〜しようとしない」という強めの意思表示に使われる特徴がwouldにはあります。
説明よりも例文の方が分かりやすいかと思うのでいくつか例をあげてみます。
● I wanted to change my order to steak set from today’s lunch. But they wouldn’t accept my request.
● An old man wouldn’t leave the restaurant even after closing time.
これらの例のようにwouldが過去形の文中で否定系(wouldn’t)で使われている場合、「〜しようとしなかった」という意味で使われます。
単なる過去形ではそのような強い意思を表現するには副詞などで補う必要がありますが、wouldなら一語で表現できますね。
表現を和らげる役割のwould
直球ではなく、少し言い方を柔らかくしたい時にwouldは役立つ単語のひとつです。
ちょっとした提案をしたり、言いにくいことを言ったりする時にwouldを入れるだけで表現が和らぎます。
「なんだ、偉そうに」とか「失礼だな」って思われたくない時に使えて便利です。
英語で曖昧さが表現できる貴重な単語の1つかと思います。
主な使い方と例を挙げておきます。
なお、下記例文はライティングにおいて一般的に「I would」と書くものと「 I’d」とするものに区別をつけています。どちらを使っても間違いではありません。
①提案する
I’d suggest that you buy the newer version. It is much more sophisticated.
新しいバージョンを買うといいよ。全然機能が違うから。
②アドバイスする
I’d advise you to keep working on throwing fast balls.
速球を投げる練習を引き続きやるといい。
③言う
I’d say you are around 50.
君は50代くらいかな〜?
④思う
The route A takes more time than the route C, I would think.
ルートAの方がCよりよっぽど遠回りだと思うんだけど・・・
⑤想像する
I’d imagine it should be very difficult for your family.
ご家族にとってはとてもお辛いことかと思います。
⑥推薦する
I’d recommend that you try real Kobe beef in Japan.
日本で本物の神戸牛を味わってみるといいですよ!
上記の和訳はひとつの例ですが、wouldを入れると入れないでは聞き手が受ける印象がだいぶ変わると思います。
あなた50代?って直接的な表現で聞かれるとカチンとくるかもしれませんからね笑
全てのwill you~?の丁寧語がwould you~?ではない
学校で「〜してくれませんか」と言いたい時「Will you〜?」と習いませんでしたか?
更にwill you〜の丁寧な言い方が「Would you 〜」とも教わりましたね。
Will you pass me the salt?
Would you pass me the salt?
上記の2文はまさにその典型的な例です。
ほとんどがその法則に従って大丈夫かと思います。
置き換えられないケース
ほとんど全てのwill you〜?はwould you〜?に置き換えられます。
ところが、いくつかのケースでwould you〜?はwill you〜?に置き換えられない場合があります。
どの様なケースなのか見てみましょう。
● Would you rather pay by cash?
(現金でのお支払いをご希望ですか?)
今まさに会計している状況で、客は現金では払えないのかなぁ?という表情をしている、などのケースが考えられます。
この文章をWill you rather pay by cash?にしてしまうと意味が伝わらない可能性があります。
未来のお支払いに関する対話であればwill you〜?でも大丈夫です。
現金で払っていただけますか?であれば、Will you pay by cash?でないとなりません。
- Would you rather pay by cash?
- Will you rather pay by cash?
- Will you pay by cash?
これらの3つの文章の違いをしっかり理解しておきましょう!
●Would you like your steak well-done?
ステーキはよく焼いて良いでしょうか?という意ですが、こちらもWill you like your steak well-don?にはできません。
今、目の前のステーキではなく、未来の予約で焼き方を前もって聞いておく場合であればwill you〜?が使用可能です。
- 「頼み事」を丁寧に言いたい時はwill you、would youとも使える。
- 今目の前の状況を「どうするか聞かれている」場合などのケースではwouldのみ使用する。
と覚えておきましょう。
My Favorite Coffee 神保町・さぼうる

今日のmini講座はいかがでしたか?
Wouldは何となく分かっていても、その使い方をしっかり理解していない単語のひとつではないかと思います。
Wouldは時に曖昧さ、時に強い意志を表現することのできる汎用性の高い単語です。
最初に言いましたが、習得すると必ず英語力がアップします。しっかり復習してね!
さて、今日のa cup of coffeeは東京・神保町にあるさぼうるです。
薄暗く穴蔵の様な雰囲気が妙に落ち着く喫茶店です。
最近はメディアの影響なのか、若い女子がクリームソーダを頼んでいますね。
ーーーーー
さぼうる
住所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目11
TEL: 03-3291-8404
ーーーーー
最近のコメント