ホームステイというと高校や大学の時の留学の滞在先、というイメージでしょうか?
実は近年は社会人や主婦のホームステイ希望者が増えているのです。
海外旅行に行っても買い物や飲食以外は英語などその国の言葉に触れる機会もほとんど無いでしょう。
夏季休暇などを利用して英語を学びながら暮らしてみる、という体験ができる短期のホームステイプランが人気のようです。
ホストファミリーと仲良くなって海外に知り合いができる、というワクワク感もありますね。
アメリカの語学学校で働いた私自身の経験をもとに、アメリカのホームステイについてまとめてみました。
目次
【ホームステイ概要】社会人や主婦に人気の短期滞在型

ホームステイとは主に留学などで外国に滞在する場合の宿泊先としての選択肢のひとつです。
ホテルやコンドミニアムと大きく違う点は滞在中はホストファミリーという学生を受け入れている家庭で家族と共に多くの時間を過ごす、ということです。
ホームステイは基本的に学校側からの紹介で滞在先が決まるので、語学留学とセットで考える必要があります。
アメリカはビザ無しで3ヶ月までの短期留学ができるのでホームステイも3ヶ月まで可能です。
なお、3ヶ月以上の中長期留学をする場合にはビザが必要になります。
短期滞在で英語力アップを狙うなら絶対ホームステイ
せっかく休暇を取って、英語が学びたくて語学学校に通っているのに、ホテルに滞在なんてなんともったいない!と思ってしまいます。
費用面でも短期留学をするなら2食付きのホームステイが割安で絶対お得です。
英語を学ぶ、と言う点においても学校だけで学ぶよりも、英語漬けの環境のホームステイは数倍の収穫が見込めます。
学校だけでは習得が難しいコミュニケーション術と言う点でホームステイは短期間でも有効な学習方法です。
社会人や主婦にホームステイが人気のワケは?
学生を終えても英語を学びたい、英語力をつけて仕事に活かしたい、と考える人は増える一方です。
日本で英会話教室に通ったり、英語のアプリで勉強してみたりしているけど・・・
- 生の英語を海外で学んでみたい
- 海外生活を体験してみたい
- 英語で日常生活を送ってみたい
そんな思いを叶えてくれるのがホームステイです。
でも・・・
学生と違って社会人になったり、結婚して家庭に入ってしまったりするととなかなか長期でお休みを取りにくくなりますよね?
そこで人気なのが短期留学(語学学校+ホームステイ)という方法です。
退職や休職をせずに英語漬けの日々が体験できます。
子育てが落ち着いて自分の時間を持つことができるようになった40代以上の主婦の方のプログラム参加も多いです。
アメリカの多くの語学学校が語学留学+ホームステイの1〜2週間の短期留学プランを提供しています。
正直なところ、英語を学んだり、ホストファミリーと親睦を深めるのであれば2週間~1ヶ月は滞在して欲しいところです!
ホストファミリーってどうやって決めているの?

さて、学生を受け入れてくれるホストファミリーとはどのようにして決まるのでしょうか?
アメリカは土地が広いという好条件のもと、部屋数が多い家が多いこともありホストファミリーを見つけやすい環境です。
しかし、誰もがホストファミリーになれるか、というとそうではありません。
学校側でホストファミリーを募集することもありますし、ファミリー側からホストファミリーになりたい、という申込みがある場合もあります。
案件があると、通常は学校側が実際に家庭を訪問し、家族にインタビューするなどしてホストファミリーとしてふさわしいかどうか判断するのです。
ホストファミリーにふさわしい条件とは?
学校により多少基準の違いはありますが、学校側は主に以下のような点をチェックします。
- 学生にとって英語を学べる環境か
- 学生が家族とアメリカの日常生活を体験できるか
- 生徒が安全に暮らせる環境を提供できるか
- 通学に不便ではないか
- 生徒ひとりに付き個室を一部屋提供できるか
- 自家用車を所有しているか
などです。
自家用車を持っていないとだめなの?
学生が万が一急病になった場合、日本のように救急車は無料ではありません。保険に入っていたとしても請求が数万~数十万円の高額になりえますし、タクシーがすぐ来てくれるような環境にないことが多いためです。
ホストファミリーとして不向きの環境とは?
不向きの環境とは学生がそこで生活するにおいて、ふさわしい環境ではない、ということなのですが、不向きとされるには2つの大きな要素があります。
- ファミリーが流暢な日本語を話す場合は学生が英語を学ぶ環境にないと判断されます
- 家がいくら大きくてもひとり暮らしの場合などは安全面から不向きとされます
(注意点)ほとんどのメジャーな語学学校はホストファミリーと契約する際にきちんとチェックしていますが、まれに小規模な学校などはチェックが甘い場合があります。
語学学校+ホームステイの一日ってどんな感じなの?

さて、語学学校に通いながらホームステイする、という英語漬けの1日はどんな感じになるのか例とともに見てみましょう。
滞在先から学校までは基本的に生徒の自己負担でバスや地下鉄で通います。
リタイアして時間のあるファミリーなどは朝学校まで送ってくれる、なんてラッキーな生徒もいます。
授業は一般クラス、ビジネス英語クラス、プライベートレッスン、などその学校の時間割に合わせますが、一般的なクラスの場合は午前9時頃からランチを挟んで午後4時頃までは授業です。
午後5時~6時頃帰宅
帰宅後はホストファミリーと夕食の支度をします。
積極的に話しかけて時間がある日はなるべくお手伝いをするようにしましょう。
自分が主になって和食を作る日などを設けると喜ばれます。
午後6時〜9時頃
夕食と片付け
この時間は英語を勉強するチャンスと思って積極的に会話に参加するようにしましょう。
料理や食事の時間というのは会話が広がりやすいです。
午後9時以降
リビングでファミリーとゆっくりする時間を持てるかもしれません。
その後はシャワーを浴びたり、自室で勉強など自由時間になります。
土日はどのようにして過ごせばよい?
ほとんどの学校が土日は授業がありません。
学校はホストファミリーに学生が短期滞在の場合「週末はできるだけ生徒と一緒に行動してほしい」というお願いをしています。
ということで、週末はファミリーが買い物やレジャーに連れて行ってくれます。
観光旅行では経験できない貴重な時間です。
アメリカで生活している、という感覚を存分に楽しんでください。
【Q&A】ホームステイ、素朴な疑問にお答えします

ホームステイって楽しそうだな〜、とか ホームステイしてみたいな〜と思っていても色々わからないことってありますよね。
そういった疑問に答えていきたいと思います。
ホームステイの費用はどれくらいかかりますか?
全費用としては飛行機代を除いて、学費+ホームステイ代がかかります。
ホームステイ代は学校により多少前後しますが、1泊2食付きで1日50ドル〜70ドルを目安にしておいてください。
その他、私が勤めていた学校では、ランチ1回5ドル、空港送迎往復90ドルというオプションなども選べました。
※ランチは提供できないファミリーもあります。
英語があまり話せません。大丈夫でしょうか?
英語を学びに来ている、ことをファミリーはもちろん承知した上で学生を受け入れているので全く問題ありません。
英語のレベルに合わせてスピードを合わせて話してくれますし、聞き取れないことがあっても何度でも聞きましょう。
何より積極的にコミュニケーションを取る姿勢が大切です。
ホストファミリーは変更できますか?
ホストファミリーが決まると学校側から渡米前にそのファミリーの写真や紹介文が送られてくると思います。
その時点で学校から遠い、などの理由からどうしても別のファミリーが良い、などリクエストすることは可能ですが、自分の日程に合う別のファミリーが空いて入れば変更は可能ではあります。
短期滞在の場合、直前、特に日本出発後はホストファミリーに何か重大な違反や特別の理由がない限り変更はできません。
長期滞在の場合は事前に申請することで滞在中の途中変更は可能です。
ホームステイをする際の注意点は何かありますか?
ファミリーによってその家庭で暮らす上でのルールみたいのはあるかもしれませんが、基本的に常識的な行動をしていれば大丈夫、と思ってください。
分からないことがあれば自分で判断せずにまずファミリーに聞いてみましょう。
ホームステイする上での一般的な注意事項
- 門限を設定しているファミリーもあるので時間を守るなど節度ある行動を心がけましょう
- 友人などを自分の部屋に呼びたい場合は事前にファミリーに許可を取りましょう
- 外出時、貴重品はスーツケースの中に入れるなどして誤解から起こりうるトラブルを避けましょう
ホームステイを100%楽しむために

ホームステイをフルに有効活用し、かつ楽しい時間にするコツはずばり「積極性」です。
日本人は相手の気持ちを考えてか、何をするにも遠慮しがちです。
● 今忙しいかも・・・?
● こんなくだらないこと聞いたら迷惑かな・・・?
● 質問ばかりして嫌がられないかな・・・?
このような消極的な行動は学ぶ機会を逸するだけでなく、ファミリーに「何で何も聞かないの?勉強しにきたんじゃないの?」という不信感をいだかれかねません。
質問することでファミリーによっては英語を教えてくれたり、勉強を手伝ってくれる場合もありますよ。
とにかくやりすぎかな?と思うくらい積極的にファミリーに話しかけてください。
自分から発言、行動することで目の前の何かが確実に広がっていくのを感じます。
その広がりの手ごたえが英語力であったり、ファミリーとの友情かもしれません。
ホストファミリーと仲良くなって帰国後も親交が続く場合も多々あります。
たとえ短期滞在であってもホームステイをすることで色々なお土産を日本に持って帰ることができます。
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